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チーム・バチスタの栄光 海堂尊 宝島社文庫

2007年度の「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。

ミステリーは苦手なので、滅多に読んだりはしないけれど、何故だかしらこの作品は発売当初から気になっていた。

黄色い拍子に医療器具のイラストが描かれた表紙と「バチスタ」という聴きなれない言葉が印象的で「ちょっと読みたいかも…」とずっと思っていたところ、文庫化されて、やっとその機会に恵まれた。

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チーム・バチスタの栄光

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作にして、人気シリーズの原点!

心臓移植の代替手術“バチスタ”手術専門の天才外科チームで原因不明の連続術中死が発生。不定愁訴外来の田口医師は、病院長に命じられて内部調査を始めた。

そこへ厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔がやってきて……。

アマゾンより引用

感想

「バチスタ」とは心臓手術の方法のことで、肥大した心臓を切って小さく縮めてしまう……とい手術のこと。

とても難しい手術なのだけど、ずっとノーミスで手術をしていた「栄光のチーム・バチスタ」と呼ばれる大学病院のチームに連続して死亡が続き、大学病院のから依頼されて、主人公の心療内科医がその原因を突き止める……という筋書き。

ミステリーは苦手な私にも面白い作品だった。

ただ、ミステリー好きには物足りない作品かも知れない。と言うのも「謎解き」としての面白さは全くと言っていいほど感じられないのだ。

だって、謎解き云々と言っても、医療について専門的なことが分からない人間にトリックなど分かりようが無いのだから。

それなのに面白く読めてしまうのは主人公のキャラクターの面白さと、会話の巧みさだと思う。

主人公は出世コースから外れた飄々とした人で『浮浪雲』の浮浪や『マスターキートン』のキートンや『必殺』の中村主税のような「仕事出来ない風だけど実は切れ者」で、しかも「お気楽そうで端から見ると羨ましい人」なのだ。

その主人公の視点で話が進むのだけど、調査の中での会話の進め方が実に面白くてグイグイと読み進めることができた。

後半に、もう1人探偵役の男が登場するのだけど、この男も個性的な存在で主人公とは違った意味で面白い。

2人は「ホームズとワトソン」のようにタッグを組んで謎に挑むのだが、2人目の探偵役は物語の途中から参戦するので、作品が「前半・後半」と分断されてしまった感がある。

作者の海堂尊があえて意図した事かも知れないが、主人公が入れ替わった…とも言える唐突さに違和感があったのも事実だ。

しかし「楽しんで読む読み物」としては、かなりイイ線をいっていると思う。

久しぶりに小説をワクワクして読んだ。読後感のズッシリさは無いが、思いっきり楽しむことの出来る1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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