読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

オバチャナイズド。

記事内に広告が含まれています。

先日、Twitterで「オバチャナイズド」と言う言葉を知った。

オバチャナイズドとはおばちゃん達がスーパー知らない人と普通にに会話したり、ついついお節介をしたくなったりと女性が「おばちゃん化」する事を意味するらしい。かく言う私もここ数年すっかりオバチャナイズドされている。

思うに。「年取った=おばちゃん」ではないと思う。また「結婚して子どもが出来た=おばちゃん」でもない。

おばちゃんは環境によって作られるものだと思う。いくつになっても「お嬢さん」はいるし、結婚して子どもがいてもおばちゃんとはいえない人(見た目ではなくて)もいる。

私の場合、けっこういい年になるまでスーパー等で知らない人から話しかけられるのが苦手だった。「迷惑だ」とか「嫌だ」とは思わなかったけれど、どんな風に返事をして良いものか分からなかったのだ。

例えば、スーパーのサッカー台で見知らぬ人から「最近、野菜高いですよね~」なんて話しかけらても、若い頃は「は…はぁ…」としか言えなかった。

しかし今では「ホント参りますよね~。うちなんてモヤシばっかり食べてますわ~」くらいの事は平気で言える。

思うに。私は周囲からおばちゃんとして扱われるうちに、いつしかおばちゃんらしい振る舞いが出来るようになった気がする。

郷に入れば郷に従え…ではないけれど、おばちゃんの世界で生きていくには自分がおばちゃんになるしかないのだ。

『マイ・フェア・レディ』で花売り娘のイライザがヒギンズ教授の元でレディとして扱われていくうちに、レディとしての振る舞いを身に着けていったように、おばちゃん社会に放り込まれたら、知らず知らずのうちにおばちゃんになっていくのだと思う。

なので、もし世の男性達が自分の周囲にいるおばちゃん達の振る舞いがどうにも好きになれないのなら、女性をレディとして扱っえば良いと思う。

おばちゃん達はレディとして扱われていくうちにレディとしての振る舞いを身に着けていくかも知れない。

実際「女殺し」とか「ジゴロ」と言われる男性達は女性に対して優しかったり、レディとして扱ったりする人が多い気がする。

そう言えば私の知るジゴロ達は、女性を年齢にかかわらず「お嬢さん」として扱っていた。そして驚くことにジゴロの前で女性達はいつもの自分ではなく「お嬢さん」として振る舞っていた。

…とは言うものの。個人的には正直、レディ扱いもお嬢さん扱いもしてくれなくていいや…と思ってしまう自分がいる。

だって楽なんだもの…おばちゃんって。

自意識過剰でおどおどしていた若い頃よりずっと楽しい。それにしても自分がこんなおばちゃんになるとは思ってもいなかった。そうは言っても私が「おばちゃん」として生きられる時間はそう長くない。

いつしか「おばちゃん」になるのであれば、今のうちにしっかりおばちゃん生活を楽しんでおこうと思う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日記
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました