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クラウドガール 金原ひとみ 朝日新聞出版

金原ひとみと言えば若くして芥川賞を受賞した女性作家として知られているけれど、彼女も今年(2016年)で33歳とのこと。

私よりは若いけれど、もはや若手作家とは呼べない年齢。既にお子さんがいると聞いている。

母となった金原ひとみがどんな作品を書くようになったのかな…と言う興味から手にとってみた。

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クラウドガール

姉妹にしか分かりえない、濃密な共感と狂おしいほどの反感。刹那にリアルを感じる美しい妹・杏と、規律正しく行動する聡明な姉の理有。二人が「共有」する家族をめぐる「秘密」とは?

アマゾンより引用

感想

金原ひとみは芥川賞を受賞した『蛇にピアス』の頃から病んだ女性を書く事を得意としている。

ナイフみたいに尖っていて、それこそ「触るものみな傷つける」的なキレキレな作風。退廃的と言うか、やぶれかぶれ的と言うか。

昨年読んだ『軽薄』は安っぽい昼ドラみたいな展開でウンザリしたけれど、今回の作品は作者の持つ魅力を生かした内容になっている。

共依存的関係の美しい10代の姉妹が主人公。

姉妹の母親は作家ですでに亡くなっている。母親の死には謎があり(謎については作中で語られる)姉妹は母親の死後は10代の姉妹が2人で暮らしている。

ちなみに母親も姉妹も心を病んじゃっていて「おおっ。これは金原ひとみの独壇場」と言う設定だった。

設定は素晴らしいかったのだけど、微妙におばさん臭いと言うか年寄り臭い気がした。

若者らしさが無いと言うか、やぶれかぶれ感が減っちゃったと言うか。

特に小説家だった母親に自己陶酔しちゃてるせいか、いちいち描写が言い訳めいていて見苦しい。この作品からナイフみたいに尖っ立ていてかつての金原ひとみの姿を見出す事は出来なかった。

ただ相変わらず病んじゃってる女性を描くのは上手で「分かるわぁ」「あるあるだわぁ」と言う感じではあった。

これは作者に限っての事ではないのだけれど、若くしてデビューした作家さんで「尖ってる系」の人が長く続けていくのって難しい気がする。

若くしてデビューしても「意識高い系」とか「ほっこり系」の人達は歳を重ねる毎に極まっていく感じがするのだけれど「尖ってる系」の人達って、歳を重ねるとどうしても刃先が鈍ってしまうように思う。ここは加齢の残酷さを感じずにはいられない。

正直言ってこの作品はイマイチだと思う。作家が面白い作品を長く書き続けていくことの難しさを感じた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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