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「自分の木」の下で 大江健三郎 朝日新聞社

大江健三郎…あのノーベル賞作家の大江健三郎だ。

難解な文章でもって読書家達を容赦なく打ちのめす、あの作家さんだ。ちなみに、私も彼の作品を読破したのは4冊目だったりする(途中で諦めた作品も多いということだ)

『「自分の木」の下で』は大江健三郎の作品の中では、比較的読みやすい作品だと思う。

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「自分の木」の下で

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なぜ子供は学校に行かなくてはいけない?

子供たちの素朴な疑問に、ノーベル賞作家はやさしく、深く、思い出もこめて答える。

16のメッセージと32点のカラーイラストが美しくひびきあい、心にとどまる感動のエッセイ。

アマゾンより引用

感想

『「自分の木」の下で』は大江氏が子供に向けて書いた随筆で最初の章から「どうしてこどもは学校にいかなければならないのか」などと、いきなりの直球勝負なのである。

私も子供の頃は「どうして学校に?」と考えたことがある。

ちなみに、私の考えはこんな感じだった。大人になるために、生きるために、知識や知恵を身につけるため。

しかし大江氏の意見は違っていた。ズバリ文章を書いてしまうと「これから読もう」と思っている方が腰砕けになってしまうので要約して書くと……

自分以外の誰かと、会話したりコミュニケーションをとるために必要な術を身につけるため……ということらしい

正直なところ「目から鱗が落ちる」思いだった。

大江氏の意見を手放しで賛同して「すごい」を連発する気はないけれど大江氏の「文章を書く姿勢の正しさ」には頭が下がるばかりだった。

子供に読んでもらう文章を書きたいと思っていたのだが今までは、それだけの勇気がなかった。

そう語る大江氏は、やはり一流の作家さんなのだと思った。

真摯に文章と取り組んでおられるからこそ文章を恐れ、そして、立ち向かっていく……大江氏は「優しげな顔をした小説を書く不思議なおっさん」ではなくて自分自身と戦う、凄腕の戦士なのだと思った。

「どうして学校に?」以外にも考え深いテーマが多くて「進歩的とは?」「うわさへの抵抗力」など誰もが身近に感じる疑問が取り上げられているのである意味において「お得な1冊」だと思う。

ただ……子供向けということで読みやすいとはいうものの、やはり大江作品は読みにくい。これは事実だ。

活字離れが進んでいる子供達が、あの文章を理解できたかどうか、少し疑問が残った。

子供に向けて書かれた作品だが、むしろ大人が読む方が良いように思う。

少なくとも私にとっては、何度か読み返したい大切な1冊になった。

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白い木蓮の花の下で
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