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映画『最強のふたり』感想。

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『最強のふたり』すっごく単純に楽しめた!

この作品はフランス映画なのに途中までアメリカ映画だと思い込んで観てしまった。

よくよく考えればフランス語で会話しているのだからフランス映画に決まっているだろう…って話なのだけど、ノリの軽さとかハチャメチャっぷりがアメリカ映画っぽい感じだった。

事故で脊椎を損傷し、首から下が不自由になったしまった富豪の男性と、黒人の介護ヘルパー(無資格)の友情を描いた作品。

映画公開当時もかなり話題になっていたらしいのだけど、子育てに忙しい時期だったせいか当時の盛り上がりは全く知らない。

前知識の無い状態でケーブルテレビの放送を録画して視聴した。

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最強のふたり

最強のふたり
Intouchables
監督 エリック・トレダノ(フランス語版)
オリヴィエ・ナカシュ(フランス語版)
脚本 エリック・トレダノ
オリヴィエ・ナカシュ
製作 ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ(フランス語版)
ヤン・ゼノウ(フランス語版)
ローラン・ゼイトゥン(フランス語版)
出演者 フランソワ・クリュゼ
オマール・シー
アンヌ・ル・ニ(フランス語版)
オドレイ・フルーロ
音楽 ルドヴィコ・エイナウディ

あらすじ

大富豪のフィリップは、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かすことができない。

フィリップは住み込みの新しい介護人を雇うため、面接会を開くが、そこへドリスがやってくる。

しかしドリスは職に就く気はなく、給付期間が終了間際となった失業保険を引き続き貰えるようにするため面接を受け、不合格になったことを証明する書類にサインが欲しいだけだった。

フィリップは介護や看護の資格も経験もないドリスを雇うことにする。

とりあえず試用期間として1ヶ月間フィリップの介護人として働くことになったドリスは、豪邸で自分専用のトイレ・バス付きの部屋を充てがわれ、昨日までの生活の変わりようを喜ぶ。

ドリスの仕事ぶりは乱暴だったがフィリップは自身を病人としてではなく、一人の人間として扱ってくれる彼と次第に親しくなっていく。

働き始めて1ヶ月後ドリスはフィリップの信頼を得て本採用が決まり、ある晩2人で外食をしながら彼の体の障害や亡くなった妻の話を聞く。

数日後、フィリップが文通相手の女性に出す手紙を秘書に代筆してもらっていたところをドリスに目撃される。フィリップはドリスに「相手の女性とはお互いに顔も声も知らない」と伝える。

ドリスは文通相手の電話番号を見つけて勝手に電話してしまい、仕方なく電話に出たフィリップは相手の女性と後日外で会う約束し…

感想

身体の自由が効かない富豪男性と黒人介護ヘルパーの友情…と書いただけで物語の内容は想像がつくと思う。

そして、それは想像通りで合っいる。単純なハートフルストーリーで意外性は全く無い。あえて意外と言うのなら、お涙頂戴的な雰囲気ではない…って事くらい。

単純なコメディなのでワハハと笑って愉しめば良い。

「凸凹コンビ」と言う言葉があるけれど、まさにそれ。障害者のフィリップは頭脳明晰だけど詩人でロマンチスト。介護人のドリスは粗野で明るくノリが良い。

全く合いそうにない2人なのに「ウマが合う」と言うか、一緒にいるうちに互いに心を許し合い、分かり合っていく過程が丁寧に描かれている。

「運命の出会い」と言うと恋愛で使われる事が多いけれど、フィリップとドリスの出会いは「運命の出会い」と言っても良いと思う。

フィリップにはドリスが必要だったし、ドリスにもフィリップが必要だった。

2人は出会うべくして出会った運命の相手なのだと思う。

ドリスはフィリップから絵画や音楽を学び、フィリップはドリスから人生を楽しむコツを学ぶ。

互いに刺激しあい、高めあっていける関係って最高だと思う。ドリスもフィリップも相手の良いところを取り入れる才能があるのかな…なんて事を思った。

そしてこの映画、実話ベースだと言うから驚く。

この映画の中では1年程度の関係を描いているけれど、実際のモデル達は10年間を共に過ごしていたらしい。

ドリスのモデルになった人物が恋をして結婚するのをキッカケに契約が終わったそうだけど、それ以降も友情は変わらなかったとか。

物語の良さもさる事ながら、映像も音楽も美しかった。観た後に元気が出るような良い映画だった。時間を空けて、また観たいと思う。

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