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黒絹睫毛 宇佐美游 講談社

恐ろしく感じの悪い小説だった。

ヒロインは女子校生。なんだか知らないけれど、やたらと美醜にこだわる16歳女子(女性でも、少女でもなく「女子」という言葉がしっくりくる)

同性愛とも、ひとりよがりとも思える不可解な感情に翻弄されつつ、とかく劣情に流されがちなあたりがいただけなかった。

友人にもしたくないし、できることなら、お近づきにもなりたくないタイプ。

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黒絹睫毛

美しい人の真似をする15歳少女の愛と哀しみ、そして性…。

北の町を舞台に、高校生になったばかりの雪乃と秋谷絹子二人の心の奥にひそむ愛憎を見つめた書き下ろし恋愛小説。

アマゾンより引用

感想

私は好きになれなかったけれど、作品としてみるならば「女子」の嫌なところが鮮やかに描かれていて、興味深いかもしれない。

ヒロインのような「女子」は私の親しい友人は、とんと見当たらないけれど、確かにそういうタイプの人って、いるよなぁ……と思ったりした。

実際、誰だって「嫌な部分」ってのはある訳なので、主人公の女子を頭から否定してしまうのは気の毒にも思うのだが、悩みの原点にどうしても共感できなかったのだ。

「気持ちは分からなくもないが、他に考えることはないのか?」などと素朴な疑問を抱いてしまった。

ヒロインは、同じクラスの女子に憧れて「彼女のようになりたい」と意識的に彼女を真似てみたりするのだが、私は個人的に「人真似をする人」が好きではないので、その悶々とした心境には同情しても、イマイチいただけなかったのだ。

この作品を手に取ったのは、タイトルが色っぽかったのと、表紙絵が蕗家虹児だったから。

昨年の秋、竹久夢二美術館で蕗家虹児の絵と出会ってから、ずっと彼の絵にに夢中なのだ。蕗家虹児の絵はそれほど数を見ていないので、なんとも言い難いが夢二の絵より好きかも知れない。

今にも語りかけてきそうな、内に何かを秘めていそうな表情がとても好きなのだ。ちなみに、この作品の内容と表紙絵は、ほとんどと関係がなかった。

ヒロインが執着している同級生女子と、表紙に描かれた女性が、ともに見目麗しい人だった……ってことだけだった。なんとなく騙しうちにあった気分。

作品が悪かったというよりも、私の女子嫌い(女性や少女や女はOK。あくまでも「女子」というところがポイントなのだ)が敗因だったようにも思う。

つくづく「女子」というのは不可解な存在だなぁ。私には、とてもついてゆけそうにない。

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白い木蓮の花の下で
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