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先生の愛情。

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娘は今年の担任の先生があまり好きじゃないみたいだ。

昨年受け持ってくれた担任の先生はNHK教育テレビから抜け出てきたような熱血先生。子ども達と一緒に遊んでくれるし、明るく元気でとにかく熱い。

対して今の担任の先生は言うなれば『アルプスの少女ハイジ』のロッテンマイヤーさんタイプ。ロッテンマイヤーさんのようにヒステリックではないけれど、真面目で熱心な先生だ。

娘が先生を苦手とする1番の原因はと宿題が多いって事。

確かに毎日ガッツリ宿題が出されている。娘の学年は2クラスしかなく、隣のクラスは前年度の担任の先生の持ち上がり。「隣のクラスよりも宿題が多い」と言うこともあって、娘はすっかり嫌気が差しているようだ。

しかし今年の担任の先生だって素晴らしい先生なのだ。

理科の授業のために子ども達とモンシロチョウ、モンキチョウ、キアゲハの幼虫を育てて孵化させている。しかも子ども達はキアゲハの孵化の瞬間に立ち会っているのだ。

家庭訪問や授業参観でうかがい知る限りでは「子ども達に色々な事を教えたい」と言う情熱のある人のように思う。しかし今年の担任の先生のような人って、子ども達には人気が無い。

子ども達には分からないかも知れないけれど、人気がある先生が良い先生とは限らないと思う。

以前『『僕だけがいない街』と忘れていた同級生の思い出。』と言う日記でもチラリと書いた事があるけれど、私が小学校5、6年生の時の担任の先生は子ども達から好かれるタイプの男の先生だった。

クラスは明るく元気よく。楽しい思い出が一杯ある。

しかし、子どもの頃は分からなかったけれど、当時クラスメイトに虐待されている女の子がいた。その子は身なりも悪かったし、宿題もしてこなかったし、忘れ物も多かった。

先生からも酷く当たられていて、いつも暗い顔をしていた。当時、私は「まぁ、宿題してこないんだから仕方ないよね」くらいに思っていたけれど、彼女は親から虐待されていて宿題どころではなかったのだ。

当時の担任の先生も気づいていなかった…とは思えない。

しかし彼は何もしなかったばかりか、虐待を受けていた同級生を邪険に扱っていた。今さらだけど彼女の件以外にも色々と「そう言えばあれって…」と思う事が多い。

当時の私は「楽しくて良いクラス」だと思っていたけれど、それは表面的なものだったような気がする。

ちなみに。娘が今年の担任の先生を煙たく思うのは宿題の事だけでなく、何かあったら厳しく指導されると言う事もあるようだ。

特に暴力的な男子にはかなり厳しいとのこと。

娘は「まぁ、ちょっと乱暴だけど、あの子もいいとこあるし」と言う気持ちが強いみたいだ。とは言うものの、子ども達も成長して力も強くなっている。

足立区で小学生が亡くなった事件もあったし「ちょっと乱暴だけど」で済ませてはいけない事もある。

娘の話を聞いていると「学校の先生って大変だな」とつくづく思う。

私など我が子と、我が子に関わる子ども達と関わるだけでも精一杯。しかも本気でムカついたりもする。毎日、沢山の子ども達と接して導いて行くなんて私にはとても出来ない。

娘もいつか今の担任の先生が子ども達に向けてくれている愛情を分かる日が来るといいな…と思う。

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日記
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