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海の仙人 絲山秋子 新潮社

私は絲山秋子の感覚、かなり好きみたい。

正確に言うなら絲山秋子の作品が好きと言うより、絲山秋子の描く主人公の生き方が羨ましくてしょうがないのだと思う。

『海の仙人』はの主人公は宝くじがあたって、これと言って働くことなく、海辺で1人暮らしをしている男だった。羨ましい……正直羨ましすぎる。

特別な贅沢をする訳でないけど、自分の好きな土地で好きなように生きる。嫌なことはしない。これを素敵と言わずして、何を素敵と言おうか。

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海の仙人

宝くじに当った河野は会社を辞めて、碧い海が美しい敦賀に引越した。

何もしないひっそりした生活。そこへ居候を志願する、役立たずの神様・ファンタジーが訪れて、奇妙な同居が始まる。

孤独の殻にこもる河野には、二人の女性が想いを寄せていた。かりんはセックスレスの関係を受け容れ、元同僚の片桐は片想いを続けている。

アマゾンより引用

感想

「ファンタジー」とよばれる神様の扱いや、主人公のヘタレさ加減。主人公に想いを寄せる片桐のいじらしさ。どれも素敵だった。

感覚で読む小説としては、私の肌にはしっくり馴染んで心地良かった。

だが、残念なことに肝心の筋書きがちっとも好きになれなかった。

主人公と姉の近親相姦の持ち出し方とか「そりゃ、都合良すぎやろ?」というオチの付け方とか。

主人公の恋人の死の扱いも、まったくもって気に喰わなかった。何もかもが安直過ぎるのだ。

ただ主人公の駄目っぷりは、ちょっと面白く書けていると思った。こういうタイプの人って、そこここにいる。悪い人ではないけれど、良い人とも言い難いような。そして、とことん突き詰めていくと、やっぱり駄目なんだな。きっと。

絲山秋子の作品は私にとって、かなり口当たりが良いのだけれ、面白いかと問われると微妙な感じ。

あと1ミリでツボ直撃なのに軽く外してしまっているのが残念なのだ。だが、もう少し読んでみよう……とは思う。

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白い木蓮の花の下で
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