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空飛ぶタイヤ 池井戸潤 実業之日本社

下町ロケット』に興奮していたらツイッターで面白いと勧めてくれる方がいて、早速読んでみた。なるほど、とても面白かった。企業小説としては秀作だと思う。

ただし作品のテーマが『下町ロケット』よりも重いので「スッキリ楽しい!」と言えるタイプの作品ではない。

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空飛ぶタイヤ

  

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。

真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

アマゾンより引用

感想

運送会社のトラックのタイヤが突然外れて死亡事故を起こしてしまうところから物語が始まる。ちなみに、この死亡事故にはモデルになった事故があり、その痛ましさゆえに私もよく覚えていた。

もちろん、この作品はあくまでも「作り物」であり、モデルになった事故とは関係が無いのだけれど、発想がここからきているのは間違いないだろう。

『下町ロケット』とノリは似ていて、中小企業の心熱い社長が大企業に立ち向かっていく話になっている。

会社とはどうあるべきか、人はどう生きるべきか。家族を守るとはどういうことか。登場人物達はみなそれぞれ家族を持った男達で、それゆえの苦悩が丁寧に描かれていて面白かった。

もっとも「死亡事故」という重い問題が下敷きになっているので、読後に爽快感を味わう事は無かった。

ハッピーエンドに治まっているけれど、決して大団円ではないのだ。

「とりあえず上手くいったけれど、でも……」とシコリが残ってしまうのだけど、それは「あえて」なのだと思う。もし読後が爽快に仕上がっていたら、それは間違っていると思う。

面白くはあったのだけど『下町ロケット』と較べると、格下な印象を受ける。

何故なら企業小説の枠を出ていないのだ。企業小説としては充分面白いのだけど、単純に「物語」として読むと物足りない感があるのも事実だ。人間の掘り下げ方が少し甘い。

しかし、この作品が『下町ロケット』へと繋がっていったのかと思うと興味深い。

池井戸潤の作品は『下町ロケット』を読むずっと前に1冊読んだことがあるのだけれど、1作目よりも2作目。2作目よりも3作目と確実に面白くなってきている。

今後も池井戸潤を追いかけていきたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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