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善意の傘の善意。

我が家の玄関先に持ち主の分からない傘が引っ掛けてあった。落し物だ。

その日は雨の翌日で我が家だけでなくご近所の家では前日に使った傘を干していた。なので、もしかしたらご近所さんの傘が風で飛んで落ちていたのを誰かが拾って我が家に引っ掛けたのかも知れないし、もしかしたら単なる落し物なのかも知れない。とにかく自分ちの傘ではないので扱いに困った。

警察に届ければ良いのだろうけれどビニール傘なので届けても持ち主は分からないだろう。そこで「落し物です。お心当たりがある方はお持ち帰りください」と書いた紙を貼って10日ほど様子を見たのだけれど持ち主が取りに来る気配は無かった。どうしたものかと考えた末、最寄り駅の「善意の傘」に持っていくことにした。

「善意の傘」は地元のライオンズクラブか何かの団体が設置したもので、誰でも利用する事が出来る。「使った後は戻してね」と言うシステムになっていて、私は利用した事がないけれど、使っている人は意外と多いようだ。確かに急に雨が降ってきて傘の持ち合わせが無い時は助かると思う。

善意の傘って、それこそ人の善意で成り立っているので「ちゃんと返却する」のが前提だし、傘が壊れる事だってあるだろうから誰かが補充しないと成り立たない。「もしかしたら、撤去されているかもなぁ」なんて事を思いなつつ、ビニール傘を持って行ったら、いまだ現役で稼働しているだけでなく、ちゃんとした傘がたくさん置いてあった。傘の種類はバラバラなので、それこそ誰かが使わなくなった傘などを置いて行くのだろう。

誰かの善意だけで成り立っているシステムって凄いと思う。日本も捨てたものではない。

落し物のビニール傘は持ち主の元には戻らなかったけれど、これからは不特定多数の人の役に立つのだから、それはそれで良かったかな……と思う。善意の傘に傘を持って行ったのは初めてなのだけど、今後もしまだ使えるような傘がダブつく事があれば持って行こうと思う。「だから、どうした?」って話でもないのだけど善意の傘に見知らぬ人の善意を感じて、ちょっと心があたたかくなった。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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