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頼りになる近所のおばあちゃん。

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私の家の斜め前に自宅の一部を改装して婦人服のリフォームをしているお店がある。

お店の主人は私の親世代の女性で70代後半。我が家の服のお直しは全てそこでお願いしているし、娘の幼稚園グッズも作ってもらっている。

お店を構えているだけあって奥さんは社交的な女性で顔を見ると必ずお喋りするし、町内会の役員もされている。

先日、その奥さんと立ち話をしていると小さい子どもを連れて若い女性が「今日は子どもがお世話になりました」と手土産を持ってやってきた。子どもを連れた女性もご町内の顔見知りだった。

話を聞くとこう言う流れだった。

  1. 小学生の子(女児)が家の鍵を忘れる
  2. 子は一旦学校に戻って担任の先生と共に帰宅
  3. 自宅前で担任と子どもが話をしているところに奥さん登場
  4. 「見知らぬ若い男が女の子に声をかけている。危ない」と認識
  5. 「あなた、どなたですか?この子に何してるんですか?」と詰問
  6. 小学校の担任だと知り平謝り&事情を確認
  7. 「おばちゃんの店でお母さん帰るまで待ってなさい」
  8. 家の玄関扉に張り紙をして店に子どもを連れて帰る
  9. 子は母が帰宅するまで涼しい店内でオヤツを食べて過ごす

不審者扱いされた担任の先生は気の毒だったけれど、子を持つ親としては、こういうお節介ってありがたいと思う。私も自分の子が同じことをしてもらったら手土産持って挨拶に行っただろう。

最近は近所付き合いが希薄になっていると言われるけれど「地域で子どもを見守る」って大事なことだ。今回は勘違いだったけれど場合によっては重大な危機を回避した…なんてことも起こり得る。

娘も小さい頃はご町内の方から可愛がって、温かく見守ってもらっていた。

小学生時代はご近所の高齢の方から「◯◯のあたりを歩いていたから、あと5分もすれば家に帰ってくるんじゃない」みたいな事を教えてくれたり、娘が公園に置き忘れた水筒を届けてくもらう…なんてこともあった。

当時は「ここのお年寄りはどうして、こんなに良くしてくれるんだろう?」としか思わなかったけれど、子育てが一段落した今は「私も娘がしてもらったことをお返ししたいな」と思うようになった。

嬉しかった事ってずっとずっと覚えているものだ。

斜め前の奥さんは私にとってお手本だし、私も高齢者と呼ばれるようになった時に地域の子ども達にとって「頼りになる近所のおばあちゃん」になりたいなぁ…と思う。

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日記
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