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映画『キングスマン:ファースト・エージェント』感想。

4.5
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『キングスマン:ファースト・エージェント』はキングスマンシリーズのファンにとって待望の3作目。世界的に新型コロナウイルスが猛威を振るっていた2021年に公開された。

私自身、映画館で見たくてたまらなかったのだけど職業柄「絶対にコロナにき罹りたくない」と思っていて人混みを避けた生活をしていたので「レンタルになるまで我慢する」と劇場で観ることを断念していて、このたびようやく視聴することが出来た。

ちなみに。『キングスマン:ファースト・エージェント』は前作、前々作と違って配給元がディズニーに変わっているため、一般のレンタルショップには出回っておらずDVD(Blu-ray)の購入か、配信でのレンタルしか行っていない。

大好きなシリーズにも関わらず、視聴するのが遅くなってしまったのは「いつになったらレンタルされるのかなぁ~」などと呑気に構えていたから。配信しかないと知って慌てて配信でレンタルした。

今回はネタバレ込みの感想なので、ネタバレNGの方はご遠慮ください。さらに言うなら今回は私の性癖を全面に出した感想なので真面目な映画感想としては不向きな内容です。

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キングスマン:ファースト・エージェント

キングスマン:
ファースト・エージェント
The King’s Man
監督 マシュー・ヴォーン
脚本 カール・ガイダシェク
出演者 レイフ・ファインズ ジェマ・アータートン
リス・エヴァンス マシュー・グッド
トム・ホランダー ハリス・ディキンソン
アーロン・テイラー=ジョンソン ダニエル・ブリュール
ジャイモン・フンスー チャールズ・ダンス
音楽 ヘンリー・ジャックマン
公開 イギリスの旗アメリカ合衆国の旗 2021年12月22日
日本の旗 2021年12月24日

あらすじ

主役となる英国の名門貴族、オーランド・オックスフォード公は英国軍人でだったが、英国という国家の国外における欺瞞と戦場の殺戮に嫌気が差し、軍隊を退役後は世界の戦地に救援物資を届ける赤十字の活動を行っていた。

20世紀初頭、1902年の南アフリカにおける第二次ボーア戦争の最中、オックスフォード公は妻のエミリー息子のコンラッド、執事のショーラと共にに赤十字活動で英国軍の基地を訪問中に妻のエミリーを失う。それ以降、オックスフォード公は息子のコンラッドに対して過保護なのでの感情を抱いていた。

そして時は流れ、1914年。「羊飼い」を名乗る謎の男が、世界に混乱を巻き起こすべく、とある断崖絶壁の小屋で秘密会議を開いていた。

そこにいるのはロシアの怪僧、ラスプーチン女スパイ、マタ・ハリ(、セルビアのテロリスト、ガヴリロ・プリンツィプ、ロシアの革命家、レーニン、ドイツのニセ預言者、エリック・ヤン・ハヌッセンなど、後に世界を揺り動かすことになるキーパーソンたちで構成される「闇の狂団」だった。

「羊飼い」は彼らに「闇の狂団」のメンバー証である動物の絵柄入りの指輪を渡す。

指輪の中には、自決用の青酸カリが封入されていた。「羊飼い」の目的は、いとこ同士となるイギリス国王のジョージ5世、ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世、ロシア皇帝のニコライ2世を反目させ、世界に破滅的な戦争を起こす事だった。

オックスフォード公はキッチナーの依頼を受け、成人したコンラッドとともにオーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者であるフランツ・フェルディナンド大公(を護衛する。しかし、オックスフォード公の努力も虚しく、大公はプリンツィプに射殺されてしまう。

そこで、オックスフォード公は女執事のポリー・ワトキンズに命じて、国家権力に頼らない諜報網の構築を開始した。

独自の諜報網から得られた情報により、ロシアのラスプーチンが世界大戦の元凶になることを察知したオックスフォード公、コンラッド、ポリー、ショーラの4名はロシアの宮殿に潜入。激しい戦闘の末、ラスプーチンは絶命する。同時期に、キッチナーが乗船していた装甲巡洋艦ハンプシャーが魚雷を発射され沈没するなどの不穏な事件が次々と発生する。

コンラッドは英国への愛国心から第一次世界大戦への従軍を強く希望するが、国家の欺瞞を知っている父親のオックスフォード公は乗り気ではなかった。

結局、コンラッドは父親の反対を振り切り英国軍に入隊、ドイツ軍との戦闘の最前線に従軍する。コンラッドは英国軍の上官から帰還を命じられるが、下士官のアーチー・リードと入れ替わり、最前線への従軍を続ける。現場で勇敢な活躍を見せるコンラッドだったが、アーチーと入れ替わったことが仇となり、別の英国軍上官からドイツ軍のスパイと誤認され、射殺されてしまう。

妻エミリーに続き、息子のコンラッドにも先立たれてしまったオックスフォード公は悲嘆に暮れ、酒に溺れる日々を送っていた。

しかし、「闇の狂団」が動き続けていることに気づいたオックスフォード公はポリーの助けが功を奏して立ち直り、ポリーに命じて世界中の諜報ネットワークを駆使してドイツ軍の暗号を読み解き、オックスフォード公と闇の狂団との戦いがはじまる…

英国紳士は最高だぜ!

『キングスマン』シリーズの根底には「Manners Maketh Man.(礼儀が紳士をつくる)」と言う言葉がある。

ここで言う「紳士」は英国の歴史と階級社会に基づくものではあるけれど、とりあえず面倒くさいことは横に置いておきたい。

英国紳士は最高だぜ!

  • カッコイイスーツ!
  • ピカピカの革靴!
  • ネクタイや腕時計等の小物!
  • ステッキ!

……英国紳士のアイテムはとりあえず見た目にカッコイイ。今までのキングスマンシリーズは現代設定だったけれど、今回は第二次世界大戦前の世界。今よりも昔設定なので貴族感がパワーアップしている。

貴族好きな人…例えは『ダウントン・アビー』の世界が好きな方なら『キングスマン:ファースト・エージェント』はめちゃくちゃ楽しめること請け合い。四の五の言わずに曇りなき眼をもって観て欲しい、そして「ただただカッコイイ」世界を堪能して戴きたい。

有能過ぎる女性の登場

『キングスマン:ファースト・エージェント』はこれまでキングスマンシリーズとは随分と雰囲気が違っているのだけど、その理由の1つに「有能過ぎる女性の存在」があると思う。

オックスフォード公には心を許せる使用人が2人いる。そのうちの1人であるポリーは女性ながらも超有能なのだ。頭が良くて度胸がある上に一流のスナイパーときたもんだ。私がポリーのような能力を持っていたら、間違いなくプーチンを消すためにロシアに渡る。ポリーはゴルゴ13くらい凄いと思う。

このポリー。ピンチの時は1番美味しいところを持っていくくらいの勢いの大活躍で「キャ~素敵~」と好きにならずにいられない。

ハゲ(スキンヘッド)は素晴らしい!

ポリーと並んで有能なのは黒人の執事ショーラ。ショーラはオックスフォード公の影のように付き従い、息子のコンラッドの成長を見守っていく。

主への忠誠心が高く、しかも強くてカッコイイ。強くてカッコイイ執事とか最高過ぎなのでは?」って話だけど、なんとこのショーラ。ラストのキングスマン結成の場面でコードネーム「マーリン」を授かっている。

マーリンと言えば『キングスマン: ゴールデン・サークル』でマーク・ストロングが演じたイケメンスキンヘッド。ラストでカントリーロードを歌いながら仲間のために散った姿は涙無くして観られなかった。

私は昔からスキンヘッドの登場人物を好きになる傾向が強いのだけど『キングスマン: ゴールデン・サークル』のマーリンは私の性癖ド真ん中だった。

そしてラストで登場したショーラのスキンヘッド…控えめに言って最高でした。ありがとうございました。

「キングスマンシリーズはスキンヘッド好き過ぎなのでは?ショーラをスキンヘッドにしなきゃいけない理由なんてあった?」と思ったりもしたけれど、細かいことは気にしない。

オフザケ要素の撤廃

さて。個人的に『キングスマン:ファースト・エージェント』は性癖に刺さる作品で最高に楽しかったのだけど、作品としての弱さも感じた。

コロナ禍での配給と言うこともあって、前2作ほど話題にならなかったけれどコロナ禍配給でなかったとしても前2作を超えることは出来なかったと思う。

キングスマンシリーズでお約束だった「オフザケ要素」が撤廃されてしまったのは正直残念だった。キングスマンのオフザケ要素は下品だしブラックだし、見方によってはアウトな表現も含まれていたけれど「大人のための大人の映画だぞ」ってことで許容されていたのだと思う。

配給元がディズニーになってしまったのでオフザケ要素やブラックな表現を撤廃したのだろうか?

キングスマンが漂白されて健全化した理由はよく分からないけれど、もうちょっと攻めてくれても良かった気がする。

『キングスマン:ファースト・エージェント』は作品としては正直、物足りなさも感じたけれど、私の好みのド真ん中を行く作品なのでもう少し時間を置いてもう1回観てしまうと思う。

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白い木蓮の花の下で