読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

ピアノと格闘する日々。

記事内に広告が含まれています。

先月末からピアノと格闘している。

早いもので放課後等デイサービスから医療型児童発達支援センターに転職して今月末で半年になる。

私は保育士資格を持っている…と言うものの保育園での現場経験はゼロ。放課後等デイサービスではピアノを触ることもなく、現在の職場で採用となった。

今働いている医療型児童発達支援センターを知らない人に説明するとなると「支援学校の子ども園バージョン」って感じ。もちろん、保育園や子ども園とは違う部分も多くて、病院が併設されていたり、訓練部門があったり、親子登園だったりする。

だけど子ども達が登園したら「朝の会」があったりとか、給食の前には歌を歌ったりとか…ってあたりの流れは一般的な保育園なんかと同じイメージ。もちろん歌もうたう。

採用面接の時に「ピアノは弾けません」と申告したけれど「大丈夫ですよ。非常勤スタッフは担任のサポート的な位置付けなので、ピアノは不要です」とのことだった。

ところが…実際に働いてみると、やっぱり「私はピアノ無理です」って訳にはいかなかった。朝の会や帰りの会の時の定番曲、給食の時に歌う曲などは担任の先生に変わって弾かねばならない事があった。

仕方がないので腹をくくって中古のキーボードを買いに行って、わりと本気で練習した。

幸いにも幼稚園等で歌われる「せんせい おはよ みなさん おはよ」みたいな曲や「おべんと(きゅうしょく) おべんと(きゅうしょく) うれしいな」は楽譜も簡単だし、毎日弾いていれば誰でも弾けるようになる。

そこうこしているうちに「ハイ。これ、今月の楽譜」と、楽譜を渡されるようになった。職場では毎月「今月のうた」って事で4つの歌をうたうシステム。どの曲を歌うのはクラスの先生の裁量に任されている。ちなみに弾き語りではなく、ピアノを弾く人と園児の前で歌いつつ指導する人は別で園児の前に立つ人はリーダーと呼ばれている。

……とは言うものの。親子登園の療育園において「ピアノを弾く」って行為は目立つポジションなので、よほどの事がなければフリーの保育士にピアノ伴奏はまわってこない。もちろん万が一の登板に備えて練習しておく必要はあるものの、そこまで頑張らなくても良い感じ。

ところが。ある日「フリーの保育士の中から○○クラスのピアノ伴奏を固定でお願いしたい」って話が持ち上り「白蓮先生、ピアノ弾けますよ」みたいな流れになってしまった。なおパート保育士に拒否権なんて無い。

毎月1日までにピアノ伴奏4曲を仕上げなければならないプレッシャーたるや!

転職してキーボードを購入してから私は朝の家事を爆速で片付けて出勤ま前にピアノの練習をする時間を作ってきた。だけどピアノ伴奏を固定でする…となると、それでは追いつかないので、夜の家事を片付けて一段落した後もピアノの練習をするようになった。

実のところ…保育士が全員。ピアノ大得意…って訳じゃない。

伴奏中にミスタッチをする先生は多いし、たどたどしい人もいる。だけどそれは大した問題じゃない。保育のピアノ伴奏で難しいはの「絶対に止まらず最後まで弾き切る」ってこと。だけど、これが案外難しいのだ。そこそこ弾けるようになるまでのプレッシャーは半端なくて、ピアノ担当に決まってからの1週間はピアノが気になり過ぎて無駄に早く目が醒めてしまっていた。

11月は『犬のおまわりさん』に頭を抱え、12月は『あわてんぼうのサンタクロース』に苦しめられている。4曲あれば、どれか1曲は「なんか弾きにくい曲」ってヤツが入っているようだ。

ピアノ…嫌過ぎる…でも嫌がってる場合じゃない。

私にとって、けっこうな試練ではあるけれど1年間勤め上げることが出来たなら「48曲の伴奏が出来る保育士」になっているはずで、それは今の職場を辞めて後とにも役立つはず…なので覚悟を決めて取り組んでいる。

何だか色々とイッパイイッパイだけど私は元気です。

楽しいだけではないけれど、50歳になって、ここまでガチで何かに取り組めるって、ある意味幸せなことだと思う。

タイトルとURLをコピーしました