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映画『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』感想。

3.5

ゴッドファーザー』を視聴した後、コルオローネ一家の行く末が気になったので『ゴッドファーザー PART II』『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』を続けて視聴した。

『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』は『ゴッドファーザー PARTIII』を再編集した作品とのこと。

今回は盛大にネタバレを含む感想になるのでネタバレNGの方はご遠慮ください。

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ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期

ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期
Mario Puzo’s The Godfather, Coda: The Death of Michael Corleone
監督フランシス・フォード・コッポラ
脚本マリオ・プーゾ
フランシス・フォード・コッポラ
原作マリオ・プーゾ
出演者アル・パチーノ
アンディ・ガルシア
ダイアン・キートン
タリア・シャイア
音楽ニーノ・ロータ
公開アメリカ合衆国の旗 2020年
日本の旗 2020年

ざっくりとこんな内容

フランシス・フォード・コッポラ監督による傑作「ゴッドファーザー」3部作の完結編。

『ゴッドファーザーPARTIII』の全米公開30周年を記念して製作された新バージョン。コッポラ監督自身の手により再編集を施し、オリジナルネガからの4Kスキャンやデジタルレストア、新たなオープニング、エンディングシーン、音楽の追加などが行われている。

時は1979年。老境に入ったマイケルは、自分の犯してきた罪に苦悩していた。

マイケルは資産を合法化するためバチカン銀行と大司教に接近し、寄付の見返りに叙勲を受け、その祝いの席で家族と再会する。そこには、いまは亡き長兄ソニーの息子ビンセントがいた。

かつてのコルレオーネ家の縄張りはジョーイ・ザザによって牛耳られており、ビンセントもザザの配下にいたのだが、マイケルはビンセントを呼び戻し、後継者として合法的なビジネスをさせる計画を立てる。

ビンセントはマイケルの下で働くと同時に、マイケルの長女であり自身の従姉妹でもあるメアリーと恋に堕ちる。

一方、マイケルの長男のアンソニーは「優しい伯父」であったフレドの粛清がトラウマとなり、ファミリーとそのビジネスを嫌悪し、大学を中退しオペラ歌手への道を進もうとしていた。

コルレオーネファミリーの終焉

ゴッドファーザー』はヴィトー(父)からマイケル(息子)がファミリーを引き継ぐ物語だった。ゴッドファーザー PART II』はヴィトー(父)の過去とマイケル(息子)の現在を描いた作品だった。

そして、この『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』へと繋がっていく訳だけど『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』はマイケルの死を描いた作品であると同時に、マイケルからビンセントをの世代交代が描かれていた。

「面白いなぁ」と思ったはのヴィトーとマイケルがいわゆる「インテリヤクザ」を目指していったのにたいして、ビンセントは武闘派で頭の切れるタイプではなかった…ってこと。

ヴィトーとマイケルが2代に渡って築いてきたものをビンセントがぶっ壊していく物語でもある。なんと言うのかなビンセントは登場人物の中ではもっとも若い人物だったけれど、考え方は昔風。「若い人だから新しい考え方を持っている」って訳じゃないあたりが面白いなぁ…と感心してしまった。

まぁ、言ったところでコルレオーネファミリーは悪いことをして生きてきたので、滅びてしまうのも仕方ないよね…って話ではあるのだけれど。

突然の因果応報

ものすごく世知辛い話だけど、私は個人的に「人間の世は真面目な人が報われて、悪いことをした人は罰を受けるようには出来ていない」と思っている。

「因果応報であって欲しい」ってのは人間の願望ではあるけれど、一方で「悪い奴ほどよく眠る」って言葉が示すように、悪人が高笑いして逃げ切るパターンも多い。

なので『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』が因果応報的な感じで終わってしまったのは意外な気がした。

物語のラスト近くでマイケルは最愛の娘であるメアリーを自分の目の前で殺害されてしまう。親にとって逆縁の不幸ほど哀しいことはない。メアリーが殺されて慟哭するアル・パチーノの演技は最高だった。

道徳的な意味において「悪いことをした人は最後に酷い目にあうんですよ」と帳尻を合わせておくほうが良いとは思うのだろうけど、唐突に因果応報的な思想をぶっ込んできた事で、かえってリアリティが無くなってしまった気がした。

老境に入ってマイケルが苦悩するところなんかも「いやいや。ここまでブッちぎってきた人が当然の悔恨とかどうなの?」みたいな気持ちにもなってしまったし『ゴッドファーザー』で表現されていたマフィアの世界が突然説教臭くなってしまったのは残念な思う。

宗教とヤクザの関係

『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』ではバチカンとコルレオーネ一家が絡み合っていくのだけど、実在したローマ法王のエピソードをなぞってきたところは面白かった。

ローマ法王に就任してわずか33日で死んでしまったヨハネ・パウロ1世の死因について『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』では毒殺と言うことになっていた(もちろん真実は闇の中)

宗教と政治とヤクザの関係って、どこの国もアルアル案件なのだなぁ。ただし癒着と言っても新興宗教の教祖が政治やヤクザと癒着するのと世界の33%の人間が信仰するキリスト教の総本山との癒着するのとでは事情が違う。

キリスト教のことにしても、マフィアの世界にしてもよく知らない人間にとって、コルレオーネとローマ法王が繋がっていく流れはワクワクしたし面白かった。

越えられない壁を感じた

ゴッドファーザー』『ゴッドファーザー PART II』『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』と続けて視聴したけれど、結局のところ続きの2作は1作目を越えることが出来なかったように思う。

なんと言うのかなぁ…『ゴッドファーザー PART II』にしても『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』にしても、それなりに面白かったし楽しめたけど『ゴッドファーザー』の二次創作物と言うか、ファンアートみたいな感じに思えてしまった。

名作映画の続編を作るのって難しいのだなぁ。

……とは言うものの『ゴッドファーザー』が好きなら『ゴッドファーザー PART II』『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期』は観ておいて損はない作品だとも思う。ただし期待し過ぎは禁物なので、そこのところはご了承戴きたい。

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