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人は誰もが丁寧に扱われるべき…なんだけど。

医療型児童発達支援センターに転職してきて驚いたのは「配慮の行き届き方が半端ない」ってこと。遊びにしても食事介助にしても、排泄の介助にしても驚くほど丁寧な支援が行われている。

前の職場の放課後デイサービスは重症心身型だったので、障害の程度が重かったり、医療的ケアを受けているお子さんが多かった。前の職場でも「事故のないように」と丁寧にやっていたつもりだけれど、今の職場からすると出来ていないも同然だったな…と思う。

「前の職場は駄目な支援しかできていなかったのか?」と言うと、それは違う。スタッフの数が違い過ぎるので、今の職場のように丁寧にやっていたら仕事をまわしていけないのだ。

放課後デイサービスのスタッフも優しい人が多かったけど、今の職場の保育士にしても看護師にしても「ナニこの人達、なんでこんなに優しいの? 神なの?」って思うほど子ども達に優しいし、保護者に寄り添っているように見える。

ある意味、理想の支援体制が整っている…とも言えるのだけど、子ども達の「その先」を考えると正直微妙な気持になってしまう。

現在、働いている医療型児童発達支援センターの保育部門に通うお子さん達は学齢期に入ると同時に卒園し、各支援学校だっり小学校の支援級に進学する。学校が終わった後は放課後デイサービスを利用するお子さんも多い。

各支援学校のことはよく知らないけれど、小学校の支援学級や放課後デイサービスで医療型児童発達支援センターほどきめ細やかな配慮を受けることは不可能だと思う。どこも手一杯で正直、そまで丁寧にやっていられない。

そして彼らが18歳になった時はもっと厳しい現実が待ち受けている。支援学校等を卒業した後、行くところがなくて老人施設に入所する子さえいる。

今の職場に来て丁寧に扱われる子ども達の姿を見て感激したのと同時に「もしかしたら、この子達は人生で1番楽しい期間を過ごしているのかも知れないな…」と思ったりもした。

障害の程度や状況によって子ども達の進路は様々だけど、障害の程度が重ければ重いほど選択肢は狭くなる。また「グレーゾーン」と言われる子ども達は別の意味で困難な道を進むことになる。

だけど本来、人は障害の有無や年齢、性別に係わらず誰もが丁寧に扱われるべきなんだよなぁ。人から大事にされるって単純に嬉しいし、大事にする側もされる側も大事にされる優しい気持ちになれる気がする。

転職したからこそ見えてくる世界もあったりして、毎日楽しいし考えさせられることばかり。

今の私は「自分の置かれたポジションでしっかり働ける人間になること」が最優先なのだけど、白紙の状態の今だからこそ見える世界もあると思うので、今のうちに色々と見聞きして吸収していきたいな…と思っている。

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