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支援学校を卒業後に老人施設に入処する子ども達の話。

私は放課後等デイサービスで働いているのだけど今の職場は近々退職を考えている。初めての福祉業界は自分が思っていた以上に楽しかったけれど、闇深い部分も多々あった。

最近は福祉業界の待遇について愚痴ってばかりいたけれど、辞める前にどうしても書き記しておきたいことを気が向いた時に残していこうと思う。

私は意識低い系なので「世の中を変えるために働きかける」なんて事は出来ないけれど、書いた物をwebで公開しておけばいつか誰かの目にとまるかも知れないな…って言う淡い期待を込めて。

私が勤務する放課後等デイサービスって施設は小学生から18歳までの児童しか利用することができない。高校を卒業する年齢(18歳)になると卒業生達は違う世界に旅立っていく。

放課後等デイサービスの利用者…と言っても障害の度合いは様々で障害が軽い場合は企業に就職することもあるし、就労系施設(作業所的なところ)等を利用される方もいる。

私の勤務先は重度障害の方ばかりなので支援学校を卒業した後、自宅から生活介護(障害者のデイサービス)を利用する方が多い。だけど中には支援学校を卒業すると同時に施設に入る方もいる。

障害者の施設…と言うと、2016年に起こった相模原障害者施設殺傷事件を思い浮かべる方が多いと思うのだけど、その認識でだいたいOK。障害の程度が軽い場合はグループホームと言う選択もある。

……って言うのは表向きの話。

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老人施設に入所する重度障害者

これはマスコミ等で取り上げられる事は無いし厚生労働省等でも数を把握できていない気がするけれど、支援学校卒業後に老人施設に行く重度障害者が一定数いる。

施設に入ったとしても入所先の施設では医療的ケアも受けられるし、健康管理はバッチリなので「生命を保つ」と言う意味では全く問題ないけれど、実際は1日中ベッドで寝かさせているだけ…と言うケースが多々ある。

重度の身体障害や知的障害があったとしても18歳と言う若さで老人施設で生かされるだけの日々を送るだなんて想像しただけで辛くなるけど、こればかりはどうしようも出来ない。

日本の法律では親子の関係は絶対的なものなので、親が決めたことを他人がどうのこうの言うことはできないのだ。

そもそも論として。日本には障害者を受け入れることの出来る施設が圧倒的に足りていない。(後で知ったけれどアメリカ等の海外でも似た感じっぽい)

「親が自宅で介護すれば良いのでは?」って話だけど、その親が子の面倒を見たくない…ってなると施設に行くしかない。だけど日本では障害者が暮らせる施設は圧倒的に足りていない…って現実がある。

その一方で老人施設は場所によって空いていたりもするので障害者でも受け入れてくれるケースがある。そして言いたくはないけれど、障害者を受け入れてくれる老人施設は「不人気でベッドに空きがある」って事なので、評判のよろしくない施設であることが多い。

データが無いのでなんとも言えないけれど支援学校を卒業後した後、老人施設で暮らす若い障害者は意外と多いんじゃないかな…と思っている。(あくまでも個人の見解です)

高校を卒業したばかりの子が老人施設で生活する」だなんて誰も目を向けたくないことなので表には出てこないし、虐待ではないので調査をされる事もない。

想像してください。18歳まで同じ年頃の友達と楽しく暮らしていた子どもが老人施設のベッドに寝かされて1日天井を眺めている光景を。

テレビで放送されたりインターネットで取り上げられる障害者のエピソードって「イイハナシダナー」的なものが多いけれど、障害者を取り巻く世界は決して綺麗なものじゃない。

一時期、一緒に過ごしていた子が老人施設に移行する時の無力感ったらない。だけど放課後等デイサービスのスタッフは保護者でも家族でもないので見送ることしかできないのだ。

今の私は自分の目の前にいるお子さんが楽しい時間を過ごせるよう全力を尽くす事しか出来ないので、今の仕事を辞めるまで決して手を抜かずに仕事に取り組んでいこうと思っている。

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放課後等デイサービス
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白い木蓮の花の下で
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