大阪桐蔭高等学校の入試説明会に行ってきた。
娘は中学2年生。本命は公立高校だけど、私立併願校は必須。仲良しの子育て先輩から「中3は何かと忙しい。オープンスクールや説明会は中2の時に行けるだけ行っとけ」とアドバイスしてもらったので、西大和学園に続いて大阪桐蔭にも行ってみた。
現在の娘の成績的には今の所西大和学園と四天王寺高等学校の併願で決まりかな…って感じではあるのだけれど、娘自身が「受験しないかも知れないけど、大阪桐蔭を見てみたい」と熱望したこともあって「じゃあ、行ってみようか」って流れになった。
娘が大阪桐蔭に行ってみたいと熱望するのには理由がある。
お隣のご子息は兄弟揃って大阪桐蔭。ご町内のマドンナ的お嬢さんも大阪桐蔭に通っていて「大阪桐蔭、めちゃ楽しい!」と言う話を直接聞いていたので、行ってみたくなったのだと思う。
大阪桐蔭と言えば…野球と吹奏楽ってイメージが強いけど、勉強方面にも力を入れている。私立高校にありがちな「運動系と勉強系のコースをご用意しています」的なアレ。大阪だと清風高等学校も四天王寺高等学校も勉強で活躍している子達とスポーツで活躍している子達はそもそもコースが違っている。
実際に子どもを通わせていた親御さんに言わせると「1つの学校の中に別の学校があるって感じ」とのこと。
大阪桐蔭高等学校の入試説明会
ご兄弟を大阪桐蔭に通わせていたいたお隣さんから聞いた話はこんな感じ。ちなみに野球だの吹奏楽だのを志すガチ部活系の3類ではなく、勉強で入学する1類。
- 駅から歩くの遠くて大変
- スマホはNG。男女交際禁止
- 体育はゆるゆるなので運動嫌いな子はオススメ
- 部活は空気。部活やりたい子には向かない
- 先生は熱心で予備校はいらなかった
- 学校にスターがいる生活は楽しい
- 3類が全国行く時は寄付金集めるの辛い
- だけど甲子園の応援は親も超楽しい
大阪桐蔭は遠かった…
大阪桐蔭高等学校の入試説明会は大阪桐蔭アリーナで開催された。
大阪桐蔭アリーナは大阪桐蔭の中にある体育館兼講堂的な施設。ちなみに大阪桐蔭高等学校の最寄り駅はJR学研都市線の野崎駅か住道駅。住道駅からはシャトルバスが出ている。
お隣のご子息は野崎駅から歩いて通学していたと聞いたので、往時は歩いて行ってみることにした。野崎駅から大阪桐蔭までは徒歩20分。
私は日頃、ウォーキングをしているし、娘はガチガチの体育会系なので「往時20分なんて余裕でしょ?」と思っていたけど、車がビュンビュン通る幹線道路沿いを歩くのはストレス極まりなく、なかなかの難易度だった。
地元の畑道を20分歩くのはノンストレスだけど、幹線道路沿いで景色に変化の無い道を歩くはの結構キツかった。思うに…夏場は地獄なのではないかと推察する。
白亜の宮殿のような校舎
テクテク歩いて20分。大阪桐蔭に到着。
白亜の宮殿を思わせる大阪桐蔭の校舎を見た時は軽く興奮した。
少女漫画は乙女ゲームの世界を実現したかのようなロマン溢れる佇まいは「流石は私立高校!」って感じでテンションが上がる。
誘導の先生方も好印象で大阪桐蔭アリーナへ。敷地内に入ってからも素敵な景色の連続だったのだけど「学校内での写真撮影はお断りします」とのことで、ご紹介できないのが残念でならない。
ホテルのような校舎。広々とした講堂。玄関ホールにそびえるステンドグラス。白い螺旋階段。どれを取っても最&高。
ただし本好き人間の視点からすると「学校の規模にしては図書館がショボいな」と思ってしまったことを付け加えておく。(説明会の後に校内見学の時間があった)
入試のヒントを教えてくれる
まずビックリしたのは説明会が入試のヒントを教えてくれる…ってこと。
本気で大阪桐蔭の受験を考えている方は説明会は筆記用具持参で行くことをオススメする。各科目の傾向だけでなく、どんな問題集を使えば良いかまでアドバイスしてくれる親切さ。
漫画『二月の勝者』で中学受験の説明会で、入試のヒントを教えてくれる…って読んだけれど、高校受験でもあるんだなぁ…と感心してしまった。ちなみに西大和学園の説明会の時は、その類のサービスはなかった。
学校生活について
学校生活や進路指導については事前にお隣の奥様から聞いていたのと同じだった。
- 部活はゆるゆる(活動日が少ないので掛け持ち可)
- 学食はあるけど、ほとんどの生徒が弁当持参(学食のキャパが少ない)
- 勉強時間数は他校に較べて圧倒的に多い
- いわゆる「面倒見の良い私立」
- 予備校に通っている生徒は全体の6%
- 浪人した場合、卒業後もサポートをしている
勉強特化型の学校…って感じである意味潔い。
エクシードコースについて
説明会に行って思ったのは「大阪桐蔭って入学してくる子の偏差値の幅がやたら広いな」ってこと。
正直、専願なら偏差値高くなくても入試は突破出来る。入試についてはスポーツで入学してくる3類の子も勉強で入学する1類の子も同じ問題が出されるとのこと。なので入試に難問は出題されないみたい。
その一方で北野・天王寺の併願先として大阪桐蔭を受験する子がいるし、大学進学実績は右肩上がり。
最近は「エクシード」と言うコースが新たに新設されて、東大、京大と言った難関大学への進学に力を入れている。
大阪桐蔭のエクシードは「エクシードに入りたいです」と言う形で入試を受けるのではなく、入試と入学が決まった後のクラス分けテストの上位30名に声がかかり、希望者がエクシードに入る…と言うシステム。
エクシードに入ると3年間クラス替えはなく、濃い指導をみっちり受けることができる。今年はコロナ禍のために例年行っている勉強合宿は中止したそうなのだど、エクシードだは勉強合宿を行ったとのこと。
要するにエクシードは「選ばれし30人の勇者」ってこと。
偏差値が高くて大阪桐蔭を受験されたお子さんはエクシードって感じなのだと思う。子どもの性格にもよるとは思うのだけど、みっちり丁寧な指導を受ければ伸びる子は伸びるだろうなぁ…とは思った。
そして大阪桐蔭は京大の特色入試で、けっこうな合格者数を出していることにも注目したい。京大の特色入試に挑む生徒には先生がチームでサポートするとのこと。
京大の特色入試にはかなり力を入れているようで、かなり自信がありそうだった。
ただし、エクシードの生徒は3年間顔ぶれが変わらない30人と過ごすことになる。これって、かなり閉塞感があると思うので、子どもよっては息苦しさを感じるかも知れない。
実のところ大阪桐蔭のエクシード的なコースは多くの私立高校が取り入れている。大阪桐蔭をはじめ、各私立高校では奨学金制度も準備して優秀な生徒の確保に力を入れているので、この類のコースを選択肢に入れるのもアリだと思う。
学びについての取り組み
大阪桐蔭には体験型学習として「プロジェクトワーク」と言う学習を取り入れている。53講座が用意されていて、生徒達は自分の好きな講座を選んで、じっくりと学習に取り組むシステム。
体験型学習はどこの学校も導入しているようだけど、大阪桐蔭のプロジェクトワークは正直言って、残念感があった。西大和学園の取り組みと較べると雲泥の差だし、公立の北野や天王寺の取り組みにと比べても微妙な感じ。
大阪桐蔭は「子どもの好奇心を刺激して伸ばしていく」と言うよりも、じっくり演習に取り組んで大学受験に取り組む方が得意なのかな…と漠然と感じた。
中2のうちに高校見学してみて思ったこと
この秋、中2の娘と高校見学してみて思ったのは「どこでもいいから2年生のうちに高校見学しとけ」って言うのは本当だったな…ってこと。
受験生ではないだけに物見遊山で見学出来るのは良かったし、何よりも「口コミや学校HPだけでは伝わらないことがある」ってことを自覚した。
西大和学園も大阪桐蔭もそれぞれに良い高校だと思ったけれど「いくら良い高校でも子どもの性格や目的に合わない高校は駄目だな」と改めて感じた。
大阪桐蔭の魅力をザックリ言うとこんな感じ
- 大学受験への面倒見が良い
- 体育や部活はユルユルなので苦手な子にはパラダイス
- 校舎や設備がとにかく綺麗で素敵
- 有名人が同級生になるかも知れないワクワク感
大阪桐蔭高校の受験を考えている方の参考になれば幸いです。
人気の勉強日記
新着の勉強日記