読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

家に理解できない生き物がいる。

記事内に広告が含まれています。

私の子育て先輩は不思議と男の子の親が多い。先輩方は口を揃えておっしゃる。「男の子は何考えているかよく分からない。女の子はしっかりしているし、ある程度考えていることが分かるのがいいよね。思春期の男の子なんて始末に負えないよ」と。

娘が思春期に入る前は「そう言うものなんだろうなぁ」と思って聞いていたけれど、娘が思春期に入ってからは「女の子だってよく分かりませんよ」って気持ちになっている。

そもそも娘と私は人間としての方向性が真逆だと言っても良い。私は文化系人間で娘は体育会系人間。私は文系で娘は理系。私はファンタジー大好き人間で娘は現実主義者。

……ってことは。理系で体育会系の夫(夫はヲタクでもあるけれどガチガチの体育会系だった)なら娘が理解できるのかと言うと、どうやらそうでもないみたい。夫も「俺にはアイツのことがよく分からん」と言っている。

娘は死ぬほど負けず嫌いで少年ジャンプ的思考の持ち主。

小学生時代は体操、今は勉強に全振りしているけれど「じゃあ猛勉強してるのか?」って言われると実のところそうでもない。家ではゴロゴロしてスマホばかり見ている。ただ、それなりの成績を取ってくるので、やるべき事はやっているっぽい。

娘は私と違って「女子である」ってことに強いコダワリを持っていて、可愛いものが大好きで素敵なインテリアにも興味があるようなのだけど、基本的に部屋はグチャグチャ。

娘が出掛けた後、娘の部屋は泥棒に荒らされたか台風が通過したような状態になっている。私が口うるさいので、ある程度の段階になるとリセット的に片付けているけれど、たぶん私がいなければ汚部屋待った無しだと思う。

娘はメンタルが豆腐で愚痴っぽい。それなのに調子が良い時はお喋りが止まらない。

要するに愚痴も自慢も全て喋っておきたいタイプ。愚痴を聞くのにウンザリして「愚痴ったところでどうしようもないでしょ?」的なことを言うと「言うだけでスッキリしてるのだから聞いて欲しい」と言う。非常に面倒くさい。

最近では「理解できない生き物と暮らしていくことが子育ての本質なのかな?」と思ったりする。

男の子の子育て先輩方から「男の子は何考えているかよく分からない」と聞かされていたけれど、女の子だって何考えているかよく分からない。

子どもがある程度成長したら親の出番はあまりない。食べさせて、寝かせて、お金の心配する。あとはせいぜい話を聞くくらい。

私は全般的に子どもが好きだし、娘のことも愛しているけれど「適当に大きくなって、とっとと家から出ていってくれ」と思っている。そして、理解できない生き物がいる暮らしは長く見積もっても10年を切った。

「とっとと家から出ていってくれ」と思う反面、数年間で娘が自立して生きていけるようにならなきゃいけないんだな…と思うと、責任重大。今のうちに色々と大切なことを教えておかねば。

とりあえず、コレは絶対に教えておきたい。

「ひもじい 寒い もう死にたい 不幸はこの順番で来ますのや」

じゃりン子チエのおばあはんの言葉
ひもじい 寒い もう死にたい 不幸はこの順番で来ますのや

ひもじい 寒い もう死にたい 不幸はこの順番で来ますのや

理解できない生き物が家を出て行った後もボチボチくらい幸せに生きていけるように全力で後押ししたいと思う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日記
スポンサーリンク