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伶也と 椰月美智子 文藝春秋

図書館の新刊コーナーに並んでいて予備知識無しで手に取った。表紙が好みだった……と言う理由。予想外の面白さで一気読みしてしまった。

椰月美智子は初挑戦の作家さん。こんなクレイジーな恋愛小説を書ける人を今まで知らなかっただなんて。

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伶也と

理系の大学院を出、メーカーで働いていた31歳の瀧羽直子は、同僚に誘われて初めてライブに参加したその日、ロックバンド「ゴライアス」のボーカル、伶也と出会った。

伶也は彼女の全てとなり、持てるお金、時間のすべてを注ぎ込み、スターダムにのし上がっていく伶也を見守り続ける直子。行きつく先は天国なのか、地獄なのか?

失われていく若さ、変わっていく家族や友人たち……。四十年後、彼女に残ったものは一体なんだったのか。

アマゾンより引用

感想

1人のロック歌手を追い続けた女性の半生。主人公が30歳の主人公が長く付き合ってた男性から別れを告げられるところから物語がはじまる。

心機一転するために会社を辞めて転職。その職場で知り合った人からインディーズバンドのライブに誘われた事をキッカケにバンドの追っかけにのめり込んでいく。

最初は「ありがちなテーマ、ありがちな導入だな…」と思ったのだけど、この作品の凄いところは主人公が30歳から71歳まで1人の男性を追いかけていて、その半生を描き切ったところにある。

他人から見ると幸せとは言い難いラストなのだけど、主人公は「幸せな人生でした」と断言する。実に素晴らしい!

主人公が半生を捧げる「怜也」と言う男性は決して素晴らしい人間ではない。

人気絶頂の時に下手な形で結婚したことで転落。

覚醒剤で捕まったり、新興宗教にハマったり。かなり問題アリな人なのだけど、それでも主人公は付かず離れずの距離で怜也を支え続ける。

40年にわたる恋愛小説。ここまで純粋に人を好きになれたら幸せなんじゃないかと思う。

真面目で女性としてはパッとしない主人公に自分を重ねて読んでしまった。

私はたまたま結婚する事が出来たけど、1つボタンを掛け違ったら主人公のようになっていても不思議じゃないと思っている。とても陰惨な話なのだけど、主人公の姿勢にブレが無いので読後感は決して悪くない。

「芸能人とお近づきになる」と言う、いささかドリームめいたネタではあるけれど、それが気にならないくらい読ませてくれる作品だっだった。

是非、椰月美智子の他の作品も読んでみたい。

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白い木蓮の花の下で
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