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将棋指しの腹のうち 先崎学 文藝春秋

前回読んだ『うつ病九段』が予想外に面白かったのと「棋士って、どんな物を食べているんだろう?」と言う興味から照にとってみた、

先崎学は作家でもエッセイストでもなくプロの棋士。だけど、雑誌等でエッセイを書いた経験が豊富とのことで、それなりに文章が達者な感じ。

エッセイを書くプロの書いたエッセイが読みたい…って方にはオススメしないけど、将棋に興味がある人なら楽しく読める作品だと思う。

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将棋指しの腹のうち

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文藝春秋
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ザックリとこんな内容
  • プロ棋士、先崎学の書いた食べ物エッセイ。
  • 食を評価するエッセイ…と言うよりも「食につわる棋士たちの裏側」と言うノリ。
  • 羽生善治、加藤一二三、藤井聡太等、棋士たちの横顔が垣間見えるような小話収録されいていて、将棋ファン必見の1冊。

感想

食べ物エッセイを期待して読むとガッカリすること請け合いの1冊。

メインは「食べ物を共通項とした棋士達の横顔」って感じ。千駄ヶ谷の棋士達御用達の銘店がズラリと並んでいるけれど「うわぁ~。私も食べてみたい~」と思うような描写はなくて、むしろ「棋士って大変なんだなぁ」とか「棋士ってこんな風に息抜きしてるんだ」みたいな感想しか出てこなかった。

正直、題名と内容は合っていない気がするものの、案外面白かった。

プロ棋士の世界って、一般人には想像のつかない世界だけど、案外普通のサラリーマンのような人間関係の中で生きているみたい。

上司(上位の棋士)をおだててみたり、平社員(下っ端棋士)だけで安い居酒屋で愚痴を言い合ったり。

普段、見ることの出来ないプロ棋士の側面を見ることが出来て、なかなか楽しい作品だった。

たぶん作者の先崎学は人間が好きなのだと思う。文章が得意だから…ってだけではなくて、題材にしている棋士に対する愛情のようなもを感じることが出来た。

将棋ファンにはたまらない1冊だと思うし「藤井聡太の活躍をキッカケに将棋に興味を持った」くらいの人が読んでも面白い1冊だと思う。

どんな業界も新規ファンを獲得していくことは大切なことだと思う。先崎学にはこれからも難しい将棋話ではなく、一般の人が楽しめるような「将棋小話」を書いて戴きたいな…と思った。

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白い木蓮の花の下で
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