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ことばの歳時記 山本健吉 角川ソフィア文庫

季語とそれにまつわる俳句。ちょっとしたこぼれ話が書き綴られた随筆集である。

エッセイではなく随筆と呼びたい作品。エッセイと随筆が意味するところは、ほぼ同じだが、その違いは、誰しも「なんとなく」感じておられるのではなかろうか。

そこは言い回しの妙であって、この作品は「言い回し命」「言葉命」といった、こだわりがギュギュッと詰め込まれた1冊である。

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ことばの歳時記

ザックリとこんな内容
  • 歳時記編集の第一人者とも言われる山本健吉が贈る言葉に関する随筆。
  • 名句や名歌を交えつつ、言葉を丁寧に掘り下げていく。

感想

日本人は四季に敏感な国民だと言わているし、季節に関する言葉も多いが季節の言葉(季語)を用いて作られる俳句の存在は日本人の「四季好き」に大きく貢献していると思う。

実際、昔から使われていた言葉で、季節に関係するもの以外の言葉でも、ある俳人の句がきっかけで、季語として知れ渡るようになり季語としてメジャーになってから、日常語に流れた……というケースもあるようだ。

この随筆集は「知ってたら賢そうな感じがする」エピソードが読めて、しかも名句と称される俳句が、ダイジェスト版で読める。

それなのに、さほど堅苦しくもなく、軽過ぎもせず……という、なかなか、お得な作りになっている。

「秋の暮」という言葉の意味についての俳句的解説があったかと思えば(秋の夕暮れと解釈されることが多いが、俳句的には「暮秋」を意味するということ)「河童」に季節があるなら7月であるというようなユーモラスな話まであって肩の力を抜いて「なんとなく」楽しむことができた。

言葉は時代の変化とともに変わっていくものであるし、また、変わっていくから新鮮で面白いと思うのだが長い時を経ても変わらない「定番」というものもある訳で……たまには四角四面な正当派の文章や、定番中の定番を振り返ってみるのも楽しい。

言葉へのこだわりが散りばめられた、言葉好きの人のための1冊だと思う。

辞書作りに人生を捧げた言葉のスペシャリストの物語

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白い木蓮の花の下で
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