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ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係  真梨幸子 KADOKAWA

なんだかんだ言いつつ真梨幸子の書くイヤミス(嫌な気分になるミステリー)は新作を楽しみにしている。

キッカケは『更年期少女』。ヲタクの描写が気持ち悪くて、嫌な感じが半端ないのに面白くてたまらなかった。

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ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係

ザックリとこんな内容
  • ストーカーがテーマの連作短編集。
  • 警視庁生活安全総務課ストーカー対策室、通称ストーカー対策室ゼロ係を舞台にした物語。
  • 自己顕示欲の塊となって、ブログに日々よしなしごとを綴るダメンズ女、離婚したパートナーの再婚相手の動向チェックに余念がない元妻、妄想を暴走させてSNSを炎上させるアイドルオタク等が登場。
  • 警視庁生活安全総務課ストーカー対策室が詐欺、リベンジポルノ、盗撮、盗聴等に立ち向かう。

感想

一般的にストーカーと言うと題名にもあるけれど「とにかく、つきまとわれる」と言うイメージが強いけれど、この作品に登場する人物はストーカーと言うよりも「偏執愛」に近い感じがした。

1つずつの話が少しずつ繋がっていたり、ミスリードを狙ったりしてくる感じはいつも通りの真梨幸子方式。

好きな人にはたまらいない感じだと思う。しかし私は今回の作品をイマイチ楽しむ事が出来なかった。

楽しむ事が出来なかった理由は2つある。1つは登場人物が多過ぎるってこと。もう1つは「いくらなんでも無いわぁ~」と思わせるような設定が多かったってこと。

真梨幸子の小説には「本人的には大真面目だけど他人からみるとクレイジーな人」が毎回登場する。そこが魅力と言っても良いのだけれど、大安売りされると辟易してしまうのだ。

どの話にもクレイジーな人が登場して「いくらなんでも無いわぁ~」な展開に持っていくものだから、緩急が無くて飽きてしまう。途中からは「ああ…またか。ほうほう、それでそれで?」みたいな気持ちになってしまった。

テーマを「ヲタク」とか「ヲタク的な人」に絞ってきたのも悪かったのかも知れない。

ヲタクやそれに準ずる人達がクレイジーなのは認めるけれど、突拍子のない人物が多過ぎて漫画のような印象になってしまった。

怖さよりもコミカルな面白さの方が前に出てしまった気がする。2ちゃんねる(5ちゃんねる)のまとめサイトを読んでいるような「ビックリ人間大集合」では、読み物としての吸引力は低い。

真梨幸子の作風が好きなだけに、今回の作品の「やり過ぎた感じ」は残念に思った。

仕掛けに凝った作品が悪いとは言わないけれど、もう少し本筋の面白さを追求して欲しかったな…と。次の作品に期待したい。

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白い木蓮の花の下で
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