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映画『劇場版 幼女戦記』(R12)感想。

『劇場版 幼女戦記』はカルロ・ゼンのライトノベル『幼女戦記』を原作にしたアニメ『幼女戦記』の劇場版。物語的にはアニメ版『幼女戦記』の続き…と言うことになる。

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私は原作のライトノベルは読んでおらず、アニメ版しか知らないのだけど、アニメ版が大好きだったので、レンタル解禁となったタイミングで視聴した。

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劇場版 幼女戦記

映画:劇場版 幼女戦記
原作カルロ・ゼン
監督上村泰
脚本猪原健太
キャラクターデザイン細越裕治
音楽片山修志

あらすじ

21世紀初頭の日本。徹底的な合理主義者でエリートサラリーマンであった主人公は、同僚の逆恨みで命を落とす。

死後の世界、創造主を名乗る存在Xは主人公のリアリストな言動と無信仰を咎め、戦乱の世界で苦労して反省し信仰を取り戻させるとし、孤児の少女であるターニャ・デグレチャフとして別世界に転生させる。

転生した世界は魔法技術が存在するものの、大まかに20世紀初頭の欧州に似た世界。

ターニャが暮らす「帝国」はナチスドイツのイメージ。技術大国だが経済が低迷している上に周囲諸国と外交的・軍事的問題を抱え、数年後には大戦に至る様相を呈していた。

前世の記憶を維持したまま転生を果たしたターニャは、天性の魔導の才能から幼くして徴募されることとなり、それならばと士官学校へ進むことを選択する。

前世の記憶を活かして軍人としてのキャリアを積み、安全な後方勤務で順風満帆な人生を送ろうと目論むターニャであったが、思惑は外れ、大戦の最前線に送り込まれ続けることとなる。

『劇場版 幼女戦記』はターニャは連邦の首都モスコー(イメージはモスクワ)へ侵攻するところからはじまる。

戦いの中、ターニャはかつて戦った兵士の娘と遭遇。娘の名はメアリー。メアリーはターニャが父の仇と知り、兵士としての本分を忘れ復習の鬼に変貌する。

見た目は幼女。中身はオッサン。

『幼女戦記』の主人公、ターニャ・デグレチャフは金髪碧眼の美少女だけど、日本のサラリーマンが転生した…と言う設定なので中身は完璧にオッサン。

あまりにも見た目が可憐なのでギョッとすることがあるけれど「あ…そうだった。この娘の中身はオッサンだったんだっけか?」と我に返る。

ターニャの中身のオッサンは、ただのオッサンではなく優秀なオッサンで完璧超人。軍略家としても素晴らしいけれど、部下を育てる上司としも出来た人で、ターニャの部下達は全員ターニャが大好きで、しかも超優秀。

ターニャ率いる第二〇三航空魔導大隊は帝国でも精鋭部隊として知られている。

優秀な指揮官と優秀な部下達…戦争映画としては出来過ぎ感があるものの、観ていて実にスッキリと面白い。

音楽が素敵過ぎる

『劇場版 幼女戦記』は物語の面白さと映像の美しさもさることながら、音楽がとても素晴らしい!

なんとなくワーグナーちっくな、壮大な曲が多くて戦争映画好きなら絶対に気に入ってもらえると思う。

軍人の仕事と個人的な復讐

『劇場版 幼女戦記』では主人公、ターニャ・デグレチャフとターニャを父の仇として狙う少女メアリーとの戦闘が見せ場になっている。

少女メアリーは父の戦死後、自分も軍人となる。意識高い系の少女で「神のため、人のために世界に平和を取り戻す」と言う志を持っていたのだけど、ターニャが父の仇だと知ってからは、復讐鬼になってしまう。

メアリーは上司から「個人の復讐を持ち込むな。軍人として生きろ」と諭されるのだけど、メアリーは映画の最後まで復讐鬼としてしか生きることが出来ない。

一方、ターニャは実に淡々と「任務」をこなしていく。

メアリーとターニャの対比がこの作品の核になっているのだけど「どちらが正しいのか?」的な描き方はなされていない。

ターニャ視点で見ると、自分の感情に振り回されて任務を忘れるメアリーは愚の骨頂としか言いようがないのだけど「普通の人間」の目線で見る目と、自分の親を殺した相手を憎むのは当たり前の感情…とも言える。

戦争で人を殺すのと殺人は違う。

……ってことなのだけど、実のところ私にはよく分からない。

物語の最後でターニャもメアリーも一命を取り留めている。ターニャとメアリーの因縁の決着は付けられないまま『劇場版 幼女戦記』は終わっていて、作品的には「俺たちの戦いはこれからだ」というところ。

私はどちらかと言うと「次回に続く」で終わる作品は嫌いなのだけど『劇場版 幼女戦記』は「続く」で終わっていても気にならなかった。

……と言うのも、息をつかせないような熱い展開が続いたので「もうお腹いっぱい」とばかりに満足してしまったのだ。

続編が出るなら是非観たいと思うものの、1本の映画として観ても十分満足出来る内容だった。

可能であるなら是非、続編も作ってもらいたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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