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遠藤周作の未発表作品が楽しみ過ぎる。

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遠藤周作の未発表小説が見つかったとのニュースに興奮してしまった。

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両親が離婚し、平凡な生活を営む父親の元で育った主人公勝呂(すぐろ)が、音楽家として大成を目指した母親の人生をたどる物語とのこと。

「三田文学」元編集長の加藤宗哉さんは「文体には若さがほとばしっている。代表作『沈黙』(1966年)の数年後に書かれたのではないか」と指摘しているそうだけど『沈黙』のあと…ってことは、遠藤周作が作家として脂が乗りまくっていた時期ってことだ。

私は遠藤周作が大好きだけど、遠藤周作って作品数が多いので「どの作品も面白い」とは言えないのだ。エンタメ小説なんかはけっこうな確率でスベっているし、晩年の作品は力尽きている感じがして「ファンだから読むけどイマイチかも」って作品も多い。

それだけに『沈黙』の数年後に書かれた作品となると、どれだけ素晴らしいのかと期待が高まる。

2020年7月10日発売の『三田文学』に全文が掲載されるとのことなので、とりあえずアマゾンで予約した。

未発表作品の公開についてはご遺族も了承されている…とのことだけど、ずっと発表されずに「あえて」手元に置きっぱなしにしていた…ってことは、遠藤周作本人は「発表したくなかった」可能性もある。

もしかしたら作家本人が「発表しない」と決めいた作品を、わざわざ掘り出してくるのはどうなのかな…みたいな気持ちもあるけれど「読みたい」と言う気持ちの方がずっと強い。

遠藤周作は1923年生まれで1996年に亡くなっている。今は2020年なので亡くなってから24年も経つ訳だけど、今になって遠藤周作の読んだことのない作品が公開されるとは思ってもみなかった。

遠藤周作が亡くなったのって、ついこの間のことのように思っていたけど24年も前になるのだなぁ。私にとって遠藤周作と言う人は数いる作家の中でも特別な存在。死後24年も経った今、新しい作品を読める感動に打ち震えている。

三田文学の発売日が楽しみ過ぎる。

蛇足だけど「どうして文春や新潮じゃなくて三田文学なの?」って思われる方もおられるかもだけど、それは遠藤周作が慶應ボーイだったからだと推測する。『三田文学』は、慶應義塾大学文学部を中心に刊行されてきた文芸誌。

遠藤周作のエッセイを読むと、中高大学時代の事もチラホラ出てくるので遠藤周作の小説は読んだことあるけど、エッセイは未読の方はこの機会に合わせて読んでみると面白いかも。

通販なので私の手元に届くのは発売日の数日後になるだろうけど、遠藤周作の未発表作品を読むまでは絶対に死ねないし、心置きなく読めるように毎日頑張って生きようと思う。

興味のある方は三田文学をどうぞ!

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