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夜のパチンコ店で見た光景。

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コロナウイルスの影響で夫が時差出勤をするようになってからというもの、毎日家族で夕食を食べている。当然だけど飲み会等は自粛する流れになっているので、飲み会嫌いの夫は喜んでいるし、私も嬉しい。

娘が中学に進学してから、塾の送迎時間が遅くなった。家族揃って夕食を食べた後、ウォーキングがてら夫婦で娘を送迎している。「子どもの塾の送迎なんて面倒くさいな」と思ってたけど、中年夫婦の丁度良い運動習慣になりそうだ。

娘の塾は駅前にあって、駅前には大きなパチンコ店がある。

娘を迎えに行った午後10時前のこと。ふとパチンコ店の出入り口に目をやると、数人の人達がたむろしていた。パチンコ店の出入り口のスペースは常連客の社交場になっているらしく、楽しそうに話している人もいた。

そんな中、人の群れを避けるようにして70代くらいの貧しい身なりをした高齢女性がコンビニの袋からおにぎりを出して食べているのを見掛けた。出入り口で食べている…と言うことは、ササッと腹拵えをしたら閉店までパチンコに興じる…って感じなのだと思う。

……なんだか見てはいけないものを見てしまったような気がした。

微妙な気持ちになったものの、ふと「そこまで夢中になれるものがあるって、もしかしたら幸せなことなのかな?」とも思ったりした。

高齢女性はパチンコ依存症なのだと思うし、世の中的に言うなら「底辺」に属するのだろう。年金で暮らしているのかも知れないけれど、もしかしたら税金で暮らしている人なのかも知れない。

ただ別の角度から見ると高齢者になっても「食べるものを節約してまで突っ込んでいきたい何かがあるのって、幸せなことなのかな?」と思ったりもした。

実母は常に「退屈」「何か面白いことない?」と言っている。実母とパチンコ店の前でコンビニおにぎりを食べる高齢女性のどちらが幸せな生き方なのか、私には分よくからない。

だからって「私もあんな風に生きたい」とは思わないのだけどね。

夜のパチンコ店で見た光景。生活パターンが変わらなければ見かける事はなかったと思う。世の中には私の知らない世界、私の知らない生き方をしている人が沢山いるのだな…ってことを思い知らされた光景だった。

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日記
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