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映画『ブルース・ブラザーズ』感想。

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『ブルース・ブラザーズ』は1981年に公開された音楽コメディ映画。

映画のタイトルは知っていたけれど、今まで観る機会もなく、特に観たいと思ったこともなかった。夫が不意に「白蓮さんは『ブルース・ブラザーズ』って観たことある? 俺、観たことないから観てみたい」と言い出したので、夫婦で視聴してみた。

「昔のコメディ映画を今頃観て、面白いのかな?」みたいな気持ちで視聴したのだけど、これが意外と面白かった。

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ブルース・ブラザーズ

ブルース・ブラザース
The Blues Brothers
監督 ジョン・ランディス
脚本 ダン・エイクロイド
ジョン・ランディス
製作 ロバート・K・ウェイス
製作総指揮 バーリン・ブリスタイン
出演者 ジョン・ベルーシ
ダン・エイクロイド
撮影 スティーヴン・M・カッツ
編集 ジョージ・フォルシー・Jr
公開  1980年

あらすじ

ジョリエット・ジェイクは強盗を働き、3年の刑期を終えてシカゴ郊外の刑務所(ジョリエット刑務所)を出所することになった。

弟のエルウッドが出所する兄を迎えにくるとこから物語がはじまる。

兄弟はカトリック系の孤児院出身だった。

2人は孤児院に出所の挨拶に行くが、そこで、孤児院が5,000ドルの固定資産税を払えないため立ち退きの瀬戸際にあることを知る。

孤児院の危機を救うため援助を申し出るものの「犯罪で得た汚れた金は要らない」と女性院長に追い払われてしまう。

何とか孤児院を救いたい二人はかつて孤児院で世話を焼いてくれたカーティスに相談すると、ジェイムズ・クリオウファス牧師の移動礼拝に出席することを勧められる。

気乗りのしないジェイクをエルウッドがプロテスタント教会での礼拝に無理矢理連れてくると、クリオウファス牧師の説話を聞いていたジェイクは突然神の啓示を受ける。

「汝 光を見たか?」「そうだ!バンドだ!」

ふたりは、昔のバンド仲間を探し出しあの手この手でバンドに引き入れ、音楽で金を稼いで孤児院を救うことを決意する。

しかし、2人の行く手にはイリノイやシカゴの警官、州兵、マッチョなカントリー・ミュージック・バンド、ネオナチ極右団体、そしてジェイクの命を付けねらう謎の女が待ち受けていた……

出演者が豪華過ぎる件

『ブルース・ブラザーズ』はざっくり40年前の映画なのだけど、とにかく出演者が超豪華!

ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、キャブ・キャロウェイ等、大スターが惜しげもなく使われている。そして驚くべきことに スティーヴン・スピルバーグが収税課職員を演じている…って言う。

私は80年代、90年代のアメリカ音楽については詳しくないので、語ることが出来ないのだけど、その時代のアメリカ音楽が好きな人なら「おおっ。こんなところに、このアーティストが!」みたいな人が出演している。

凄いアーティストを惜しげもなく投入しているだけあって、音楽場面の豪華さと面白さは間違いない。40年経った今でも十分楽しめると思う。

誰もが知ってるあの曲だらけ

『ブルース・ブラザーズ』は出演者だけでなく、音楽自体が超豪華! 誰もが題名こそ知らなくても「この曲知ってる!」と聞いたことのある曲がワンサカ出てくる。

例えば、バラエティの導入部に使われる曲だったり、楽しい系のドキュメンタリーのBGMに使われる曲だったり。

『ブルース・ブラザーズ』のために作られた曲もあるけれけど、他のアーティストが作った曲も作中で惜しみなく演奏される。

例えばエルビス・プレスリー『監獄ロック』とか、アントニオ・カルロス・ジョビンの『イパネマの娘』とか、ビリー・ジョエル『素顔のままで』とか。

物語の筋書き云々は横においてもBGVとして、だらっと映像を眺めながら音楽を聞いているだけで楽しいと思う。

アメリカ映画の源流を知る

「音楽を聞いているだけで楽しい」と書いたけれど、実のところ『ブルース・ブラザーズ』の物語の筋書き自体は大したことはない。

一言で説明すると「デコボコ兄弟のドタバタコメディ」であって、それ以上でもそれ以下でもないのだ。

だけど、1場面ごとの楽しさは天下一品。アメリカ映画のテンプレートと言っても良いと思う。

特にディズニーやフィクサーのアニメーションは『ブルース・ブラザーズ』と同じ形式で作られていて「名場面&歌」の小さなパートを繋ぎ合わせることで、1つの大きな物語を形成している。

ディズニーにしてもフィクサーにしても名作と言われる作品でも、じっくり観ると物語は荒っぽくて突っ込みどころ満載なのだけど、場面ごとの盛り上がりは本当に素晴らしい。

公開から40年経った今『ブルース・ブラザーズ』を観ると、ちょっと退屈な部分があるのも事実なのだけど「アメリカ映画の源流を知る」と言う意味では、今更ながら観ておく価値はあったと思う。

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