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雪のひとひら ポール・ギャリコ 新潮文庫

これからのシーズンにはもってこいのタイトルで全編、美しく優しい言葉で綴られていて「ねぇ、ちょっと読んでみない?」とて誰かにススメてみたくなる。

挿絵と余白が多くて絵本のような1冊。

肩肘張らずに読むことが出来るのでクリスマスプレゼントなんかに良い気がする。

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雪のひとひら

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ある寒い日、雪のひとひらは生まれた。地上に舞いおりたときから、彼女の長い旅がはじまった。伴侶となる雨のしずくとの出会い、新たな命の誕生。幸福なときも試練のときも、彼女は愛する者のために生きた。やがて訪れた、夫との永遠の別れ、子どもたちの門出。雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟る――。自然の姿に託して女性の人生を綴る、優しく美しい物語。

アマゾンより引用

感想

ファンタジーに分類される作品なのでありタイトルも、なにやらロマンチックな感じだったので「気楽に読むには、いいかもね」と手にとったのだが、これが、なかなか手強い1冊だった。

優しさという名のオブラートで包まれた言葉の中には生きることの「哀しみ」「苦しみ」「嘆き」「喜び」「賛嘆」……といった雑多な感情が詰め込まれていてしかし、決して押し付けがましくないところが良かった。

もしかしたら翻訳家(矢川澄子)の力が大きいのかも知れない。言葉のリズムが良くて、文章がすんなり入ってくる。

ごくろうさまだった、小さな雪のひとひら。さあ、ようこそ、お帰り。

そう締めくくられるラストを読んだ時、私は自分がとてつもなく長い旅をしてたような錯覚を感じた。

200ページにも満たないイラスト付きの小品を読んだに過ぎないのに。たとえ短くても、オブラートに包んでいても心に響く言葉は存在するのだと思った。

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