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大地(4) パール・バック 新潮文庫

王(ワン)家の物語4冊目。

この巻は初代主人公、王龍の孫世代。前巻に続き、王虎の息子である王淵目線で話が進んでいく。

現代に近づいているだけに、これまでの巻よりも理解しやすいし、登場人物達の気持ちに沿っていきやすい。

長い物語のまとめということもあり、これまでのペースを思えば、ゆったりとした印象。

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大地(4)

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ザックリとこんな内容
  • 十九世紀から二十世紀にかけて、古い中国が新しい国家へ生れ変ろうとする激動の時代に、大地に生きた王家三代にわたる人々の年代記。
  • 王家、3代目、王淵一家の物語。
  • 王龍の時代からは想像もつかないような新しい時代が幕を開ける。

感想

メインテーマは「新しい時代」って感じだろうか。それまでの価値観が一掃されて、新しい時代へ向かっていくエネルギッシュな感じが清々しく感じられる。

しかし、流石は歴史のある国なだけに、新しい時代を担う若者でさえ「昔の流儀」を大切に思っていたり、あるいは逃れられなかったりする。

親世代に面と向かって批判をしておきながら、一方で古い考えに囚われていたりするところの書き込みは、かなり面白い。

そして、もう1つ注目したいのは「女性の解放」である。

初代の主人公である王龍の妻、阿蘭などは男尊女卑社会の中で、背中を丸めて生きてきた印象が強いが、この巻で登場する女達は、みな颯爽としていて活きが良い。

孫世代の活躍は当然だとしても、彼らの母親が古い慣習から抜け出して、子供を自由に育てているところが、素晴らしいと思う。窒息してしまうような愛情のかけかたではなく、子供を愛していてもなお自由に飛び回らせているのだ。

もっとも、それが出来るのは「教育を受けた女」に限定されているあたりは世知辛い感じがするのだけれど、人の意識はこうやって少しずつ変化していくのだと思う。

初代の主人公である王龍が土地を購入したことから始まる長い物語は、子、孫と世代を越えて、再び土地へと戻ってくる。

ラストでは、中国人でない作者が、こんなに長い物語を書き上げたものだと感心すると同時に、こっそりと王(ワン)家の人々を見守っていたという達成感を味わった。

長編小説なだけに、今回のように全編を通して読む機会など、そうあるとは思えないのだが、またいつか、手に取ってみたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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