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大地(3) パール・バック 新潮文庫

王(ワン)家の物語3冊目。この巻は私が最も苦手なパートだ。

メイン主人公は王龍の三人の息子のうち、軍人になった三男の王虎。生真面目な武将で、荒々しかったり残虐だったりする反面、女性関係はからっきし苦手。

愛すべきキャラクターではあるのだけれど、なにぶん彼は軍人なだけに、国取り合戦的な要素が強くて、歴史物とか戦記物が苦手な人間には読み辛い。

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大地(3)

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ザックリとこんな内容
  • 十九世紀から二十世紀にかけて、古い中国が新しい国家へ生れ変ろうとする激動の時代に、大地に生きた王家三代にわたる人々の年代記。
  • 王家、2代目。前半は王龍の息子の中でも三男の王虎がメインの物語。
  • 後半は王虎の息子、王淵の物語。

感想

この作品は題名通り大地(土地)がベースになっている。

どうしてここにきて「戦争」が前に出てくるのだろうかと不満に思ったりもするのだけれど、中国という国を描く時に「戦争・革命」というキーワードは必須事項なのだから仕方が無いようだ。

日本とて国が今の形に落ち着くまでは、国内で戦争が繰り返されてきたのだけれど、中国のそれとは様相が違うように思う。国土の広さも違えば国民性も違うのだから、当然と言えば当然のことだが。

中国の戦争は、日本の戦争よりも脂っこいような印象がある。

戦争や革命なんて、どこの国も似たようなものだろうと思うのだけど、文化大革命の描写などは、ちょっと日本人の感覚ではついていけないところがあったりするのだ。

物語後半は主人公が王虎から、その息子王淵へと変わってゆく。

息子を愛しているのに上手く愛情を注げない王虎の描き方は秀逸だと思う。思わず、私の父親と弟の関係を連想してしまったほどだ。

親子でも、夫婦でも、恋人同士でも「気持ちが通じない」ってことほど切ないことはない。王虎が抱く息子に対する感情は片思いにも似ていて、王虎目線で読んでいると、王虎がどんなに愚かしいことをしても「王虎、頑張れ!」と思ってしまうほどだった。

いつの時代も「愛」ほど、厄介なものはない。

新潮文庫版は作者の意図した章立て(構成)と、文庫本の構成がズレていて(1冊に2つの章が入る形になっている)ので仕方が無いのだけれど、前半部と後半部では随分と印象が違う1冊。

大地(4)の感想はこちらから
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白い木蓮の花の下で
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