47歳にして専業主婦生活に別れを告げ、パート生活に突入した訳だど、いまだパート先に馴染めていない。馴染めていない…と言うのは少し違うかも。なんだか不安で落ち着かないのだ。
出産するまでは外でガツガツ働いてたとは言うものの、10年以上ぶりの社会人復帰。社会人としての常識とか勘とか色々駄目になっていると思う。さらに言うなら加齢もある。30代の頃よりも理解力や柔軟性が衰えている。
- あ～これだから専業主婦は…
- 使えねぇなぁ…このババアは
そう言われて舌打ちされる覚悟は出来ていた。
社会人復帰してすぐに使い物になるとは思っていないし、実際、学生さんのバイトより使えないと思うのだ。
しかし。実際に働きはじめたら舌打ちされるどころか、みんな優しい…優し過ぎるのだ。
私の職場は放課後デイサービスの事務所。放課後デイサービスと言っても色々あるけど、比較的重度の障害をもった利用者さんが多い。
指導員さもん、送迎担当のドライバーさんも、みんなニコニコして人当たりが良く、本当に優しい人達ばかり。
指示をしてくれる上司（もちろん年下）は「お寺の若住職」みたない雰囲気の人で、これまた何をやっても「ありがとうございます。助かります」と言ってくれる。
ナニコレ？ これもしかして裏で悪口言われてるとか？ それとも突然「手のひらクルー」されたりするとか？
私は結婚するまで派遣戦士で、一般的な会社員の人からすると、かなりたくさんの職場で働いている。言っちゃあなんだけど、ブラック気味な職場ばかりだった。
直接一緒に仕事をする仲間は良い人達ばかりでハードな仕事ながらも、楽しくやってこれた。だけど「職場の人はみんな良い人ばかり」なんて事はなかった。パワハラ上司がいたり、根性のひん曲がった人間も多かった。
なので今の職場の「みんないい人」と言う現在の状況が全く信じられない。そして、あまにも快適過ぎて尻がくすぐったくて、逆に居心地が悪い。
これって…優しくしておいてヤバい宗教とか勧誘してるパターン？
……なんて考えさえ過ぎってしまう。
夫にそんな不安を打ち明けると「良い家に拾われた人間不信の薄汚れた野良犬の心境だね」と言われてしまった。
人間不信の野良犬のイメージ
人間不信の薄汚れた野良犬……もしかしたら私は人の好意を疑ってしまうような薄汚れた心になっていたんだろうか？
1ヶ月後、あるいは半年後に「職場はいい人ばかりだなんて幻想でした。実際に中に入ってみたら…」みたいな事になったとしても、私はまったく驚かないし、むしろその方が自然だと思う。
私の心が薄汚れているのか、それとも職場の人達はナチュラルに良い人揃いなのか…是非とも今後の展開を楽しみにして戴きたい。続きを読む→パート生活一週間。
