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1周回ってそれは愛

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娘は小学校6年生になってから、クラス内で力のあるボス的な女子に目をつけられるようになった。

それについては娘にイキった恰好をさせてみる…等の対策をして、困ったなりにも許容範囲内に収まっている。

ボス的な女子はもう絶対に相容れることはない相手で、彼女からの攻撃について娘も納得しているけれど、最近、ボス女子にコバンザメのように貼り付いているコバンザメ女子の攻撃が酷い。

幸い娘は「まぁ…嫌だと言えば嫌だけど、ボスからやられる事を思えばなんてことない」と、気にしていない風なので、親として対策を考える必要はなさそうだ。

ただ、娘から話を聞いていると、コバンザメ女子は娘の一挙手一投足にいちいち突っ込んでくるらしく、ある意味、娘のストーカーのような存在に成り果てている。

娘が「も~ぅ。なんで、いちいち言ってくるのかなぁ」と愚痴るので、私は娘にこう言った。

……それはもう一周回って愛だよ。Yの事が好きで好きでたまらないんだと思う。1人の人をずっと見つめてる…とか好きな相手じゃなければ、やってられない。

これは冗談ではなく本気で思う。

1人の人を飽きることなく追いかけ続けるとか、愛がないととても出来ない。一般的に「愛の反対は無関心」と言われるけれど、相手に対して気持ちがなくなったら、好きとか嫌い以前にどうでも良くなるものだ。

我が家はちょっと変わった隣家から猛烈に監視されているけれど、ここ数年は「我が家は愛されてるなぁ」と思っている。

ファンとアンチは表裏一体。

娘の一挙手一投足にどうのこうの言ってくるコバンザメ女子はどれだけ娘のことを見つめて、娘のために自分の貴重な時間を割いてくれているのか?

そう説明したら、娘も「そうだよねぇ」と笑っていた。

……だけど私も分かっている。この理屈は自分が相手よりも優位に立っている時にしか成り立たないってことを。

実際、この考え方は娘を何かにつけて精神的にボコってくる攻撃力の高いボス的女子には通用しない。

だけど自分の方が優位な時は「一周回って愛だね」と考えた方が心に余裕が出来るし、いちいち傷付くこともない。

女子の世界って本当に面倒臭い。

思春期の頃は特にそうだと言えるのだけど「大人になれば無くなるよ」って類いの事ではないので、娘には上手に受け流す術を身につけてもらいたい。

一周回って愛…だけど、その愛、ちょっと面倒臭い。

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日記
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