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空のオルゴール 中島らも 新潮文庫

不条理なフランス映画を思わせるような作品だった。

ハリウッド映画のようだけれども、お気楽極楽に暮らす能天気な奇術師達の物語で、独特のノリなので中島らもが好きな人なら、それなりに楽しめると思うけれど、そうでなければキツイと思う。

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空のオルゴール

ザックリとこんな内容
  • 物語の舞台はフランス。
  • 大学院生の主人公は教授から「伝説の奇術師、ロベール・ウーダンの足跡を辿れ」と指令を受ける。
  • 奇術師を抹殺することを目的とした「反奇術師同盟」と、個性溢れる奇術師達との戦いの物語。

感想

テンポが良く、文章も読みやすく、そこそこ話も面白いのだけど、物語として、ちゃんとした軸がない。その上、ラストが不条理と言うか、いい加減と言うか。

……まぁ、こういう作品もアリだとは思うが、素晴らしいとは言い難い。

文庫化にあたり町田康が解説を書いているのだが、この解説が素晴らしい。

中島らも好きでなければ書けない解説だと思う。

「もっとも目につくのは作者の人間に対する愛」と書いた町田康の意見は激しく同意。

人間の愚行をも愛する懐の深さ……と言うのだろうか。中島らもの作品は「人間大好き」のひと言に尽きる。

中島らもの書く登場人物は、どの人間も生き生きと輝いているのだけれど、特に「駄目っぽい人」の素晴らしさと言ったらない。

中島らもの描く馬鹿は愛すべきお馬鹿さん達なのだ。

今日まで、そんなことを考えたことが無かったのだけど、中島らもの作品は、ある意味において癒し系なのかも知れない。

ルーズな感じがホッっとする……と言うか。

中島らも作品の中ではイマイチだと思うものの、ファンなら一読の価値ありの1冊だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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