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どろぼうがっこう かこさとし 偕成社

『どろぼうがっこう』は「かこさとしおはなし絵本」というシリーズに収録されている1冊。

幼稚園や学校の図書室、はたまた移動図書館などで目にした方も、たくさんいらっしゃるのではないかと思われる、ちょっとしたベストセラー。

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どろぼうがっこう

まぬけな校長先生と生徒たちの世にもおかしなどろぼう学校の話。ある真夜中、みんなは町で一番大きな建物にしのびこみました。

アマゾンより引用

感想

ここ何年か「絵本ブーム」らしくて、書店へ行ってもフェアが多いし「子供にぜひ読ませたい絵本」なんて特集もよくあるのだが「子供が好きな絵本」と「大人が好きな絵本」は大きく違う。

もちろん子供にも大人にも好まれる本があるのは事実だが『どろぼうがっこう』は、どちらかと言うと「子供の好きな本」ではないかと思われる。

なにしろ主人公は「どろぼう」なんである。

しかも義賊と言う訳ではなくて、純粋など「どろぼう」なんである。

ただ、まだ駆け出しのどろぼう……というか修行中のどろぼう達に「どろぼうの技」を教える学校が舞台になっているので正しく言うなら「どろぼう見習」といったところだろうか。

物語の筋書きは単純で、どろぼう学校の生徒が先生と連れ立って遠足の行く…ってだけのもの。

ストーリーなど、あってないようなものだったりする。

ただ「どろぼう」という「なんだかイケナイ匂い」と「えんそく」という言葉の楽しいさは、どろぼう=悪いこと という垣根を飛び越えて子供心を、がっちりキャッチしてしまうのだ。

「絵本」なので、読み物というより「見る」要素が高くなっているのだが肝心の絵だって、それほど素晴らしいとはいえない。大

胆なコラージュと「暗い」色調が「どろほう」を醸し出しているだけで「絵」として鑑賞すれば、なんてことのない作品だと思う。

しかし、これが面白いんである。

「会話」の楽しさと「どろぼうが遠足へ行く」というシュチュエーションが妙にマッチして「嘘つきはどろぼうのはじまり」なんていう「どろぼう=悪いこと」の図式なんて、うっかり忘れてしまうくらい。

ラストで、どろぼう達が掴まってしまうあたりは、流石に子供向けといった印象を受けるが『どろぼうがっこう』を夢中になって読む子供を見るにつけ、子供だって、いっぱしの感受性をもっていて「タブーの喜び」も知っているんだよなぁ……などと感心せずにはいられない。

もちろん「タブーの喜び」を犯して良いと言う話ではないのだが。

子供に本を選ぶというのは、なかなか難しいな……と思うと同時に子供に本を選び与えるのではなくて子供が本を選べる環境があるのがベストではないかと思ったりする。

わざわざ大人が選んで与えなくたって、面白いものは子供だって知っているんだよね。

そう思わずにはいられない、楽しい1冊だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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