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私の嫌いな10の言葉 中島義道 新潮文庫

中島義道の書いたものは、これまで何冊か読んできて「哲学者の屁理屈って面白いなぁ」と思ったものだけど、今回は首を傾げてしまった。

しょせん理屈は理屈でしかなく、生きていく上で実践するとなると、適応できないこともある……って事だろうか。

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私の嫌いな10の言葉

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「相手の気持ちを考えろよ!人間はひとりで生きてるんじゃない。こんな大事なことは、おまえのためを思って言ってるんだ。依怙地にならないで素直になれよ。相手に一度頭を下げれば済むじゃないか!弁解するな。おまえが言い訳すると、みんなが厭な気分になるぞ」。

こんなもっともらしい言葉をのたまう大人が、吐気がするほど嫌いだ!精神のマイノリティに放つ反日本人論。

アマゾンより引用

感想

「相手の気持ちを考えろよ!」「ひとりで生きてるんじゃないんだからな!」「みんなが厭な気分になるじゃないか!」など、中島義道が嫌いな言葉について章ごとに、あれこれ語る……という形式になっている。

ブラックながらもクスリと笑わせてくれる部分もあるのだが、今回ばかりは、呆れて物が言えない…というような部分も多々あった。

たとえば。

「相手の身になる」ということが、いかに無駄な掛け声であるかを示す話で電車で白杖を付いている人がいるのに、車内の人が見てみぬふりをしているのに腹を立てた中島義道が「盲人が立っているのに君たちは何もしないのか」的なことを怒鳴ったエピソードがあった。

中島義道は「電車で知らぬふりをしていた人達」を徹底的に否定しているのだけれど、作者の行動だって、どうかと思わずにはいられなかった。

私は中島義道こそ「人の気持ちの分からない鈍感な人」としか思えない。

自分の正義さえ通せれば良いってものでは無いと思うのだ。しかも自分が正しいと思い込んでいるから、まったく持って性質が悪い。

この話は、あくまで目だった一例に過ぎないが、中島義道の主張はいちいちトンチンカンな事ばかりとしか思えなった。

しかし『全ての人の感情を一色に塗りつぶそうという魂胆を感じた途端に「そうでしょうか?」とあえて疑問を呈して、集団催眠状態に入るのを妨げたい。』という中島義道の主張はよく分かる。

その点だけは頷けるのだが、それ以外はどうにも、こうにも。

『理が通る』だけでは、世の中渡っていけないよなぁ……と思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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