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象を洗う 佐藤正午 岩波書店

またしても題名に惚れて手にとってしまった1冊だった。

「題名惚れ」というのは、もはや持病と言っても過言ではない。そして今回も失敗。

題名惚れして選んだ本というのは笑っちゃうほど高確率でハズしてしまうのだ。自分でも「馬鹿みたい」と思うのに辞められないから困ったものだ。

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象を洗う

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好評を博した前作『ありのすさび』.晴朗で鷹揚,ユーモラスで飄々としたスタイルで“その日暮らし随筆”(川本三郎)と絶賛された,その第2弾.

エッセイの真骨頂である「無用」「遊び」「暇」を巧まずして心得た著者による自然体の面白さ.ノンシャランな独身小説家が,淡々と過ぎてゆく“象を洗う”日々を軽妙洒脱に描く.

アマゾンより引用

感想

「象を洗う」というのは、言葉どおりのものではなくて、出版界における隠語らしい。

象=作品で、作家が作品に取り組むさまを差して言うらしい。

なるほどなぁ……この隠語に関しては、妙に感心してしまった。

そんな題名を付けられた作品だの内容は「作品を書くにあたっての裏話エッセイ」といった風情だった。

その作家さんのことが好きであれば、裏話も面白く読めたかも知れないのだが、はじめて読む作家さんの裏話というのは、ちっとも面白いと思えなかったし、それどころか言い訳と言うのか「ダサイ」印象を受けてしまった。

もちろん作家としての裏話ばかりに終始しているわけではない。

現在はどうなのか知らないけれど、作者は執筆当時40歳で独身だったようで「独身者」特有の僻んだところや、やたらと既婚者に憧れているところは、妙に共感してしまった。

作家のような自由な商売をしていてもなお、ある程度年齢を重ねてもなお独身でいると、コンプレックスを持ってしまうものなのだろうか。

全体的な印象としては「この作者って、なんだか成熟していない」ということだった。

大人が書いたエッセイなのに、やけに子供染みているのだ。それは「少年の心を持った人なのね」というニュアンスではなくて……である。大人になり切れていないアンバランスさと言うか、稚拙さと言うか。

個人的には、こういうエッセイは好ではない。しっかりした大人の書いた作品か、そうでなけれ面白系と言うのか笑って読めるようなものの方が好きである。

作品はイマイチ好きになれなかったが本の装丁は好きだ。

白い表紙に水浴びをする象の、あっさりしたイラストが可愛い。象好きが象に騙されたのである。

私は好きになれなかったけれど、佐藤正午の作品が好きな人は必読かも知れない……という1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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