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大規模こども園の弊害。

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日本は少子高齢化が深刻だと言われている。

実際、私が住んでいる地域も高齢者ばかりで少子化に歯止めがかからない状態だ。

「大阪は東京ほど人はいないけれど、田舎じゃないでしょ?」思われるかも知れないけれど娘の小学校は1学年が1クラスか2クラス。同じ市でも地域によっては「新1年生の人数が一桁」と言う学校さえある。

そして、それほどまでに子どもの数が少ないのなら保育園に入るのは余裕になるはずなのに何故か減らない待機児童。

しかも行政は公立保育園や幼稚園を閉園させて、大規模こども園ーの集約化を図っている。

行政の考え方は斜め上過ぎて一般人にはついていけない。

地域の公立保育園や幼稚園を潰して、大規模こども園に集約化すれば人件費や設備費は削減出来るけれど、子どもを預けて働く親達は遠くの子ども園に我が子を送迎しなければならない。

この春。私の住んでいる市では地域ごとにある保育園を潰して大規模こども園がいくつか開園した。

しかし、大規模子ども園の周辺では雨の日に園児を送る親の車で大渋滞が発生している。

晴れの日は自転車で送迎していた親達が車で送迎したために起こった渋滞なのだけど、行政はそこまで想定していなかったのだろうか?

地域の幼稚園や保育園を潰して大規模こども園に集約するとなれば、園児達は広域から通園する事になる。

晴れの日なら自転車で送迎出来ても、雨の日に歩いて行ける距離じゃない。

雨が降るたびに大規模こども園の周辺道路は大渋滞になると思うのだけど、こども園利用者だけでなく、近隣住民も大迷惑だとお察しする。

地域の保育園を潰して大規模こども園に集約するやり方は私の住んでいる市だけでなく、あちこちで実現しようとしている。

この方法。教育や保育に携わっている人間が考えた事だとは思えないのだけど、実のところどうなんだろう?

大規模こども園だと運動会等の園行事も大変だし、災害時の子どもの安全確保も難しくなると思う。

「いやいや。昔から大規模幼稚園はあったでしょ?250人くらい園児のいる幼稚園は普通だよ?」と言う人もいるかも知れないけれど、昔の幼稚園は3歳児よりも大きな子どもしかいなかった。

昔風の幼稚園と0歳、1歳、2歳と言った手のかかる子のいる子ども園と同列に語る事は出来ない。

私自身は子育てのホットな時期を過ぎてしまったけれど、今の日本の状況では女性が子どもを産む気になれないと思う。

  • 労働力が足りないんだから女性も外に出て働けよな
  • 保育園は足りてないけどな(テヘペロ)
  • 子育ては社会の迷惑にならないよう頑張れよ

……どう考えても無理ゲー過ぎる。

残念だけど、日本はゆるゆると衰退への道を歩んでいくしかないだろう。

お尻に火がついたら頑張れるのかも知れないけれど、その時にはジジババばかりでどうにもならないかも知れない。

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日記
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