読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

保育士になりたい子ども達。保育士に復帰しない大人達。

娘の小学校でも先日、卒業式が行われた。

それに合わせて学校新聞的なものに「卒業生の将来の夢」が掲載されたのだけど、男子は「プロサッカー選手・プロテニス選手」がダントツで人気。

女子は「保育士・幼稚園教諭」が人気だった。

男子も女子も「人の役に立つ人仕事がしたい」「社会の役に立つ人間になりたい」と書いている子が多くて、もしかしたら先生の影響もあるかも知れないけれど、立派な心がけだと感心した。

そして「保育士になりたいって子が多いけれど、この中で本当に保育士になる子は何人いるんだろうなぁ…」なんて事を思ってしまった。

今、日本では保育所も保育士も足りないと大変な事になっている。だけど、今の日本の状態で娘が「保育士になりたい」と言った時、心から賛成出来る親がどれくらいいるだろうか? 若い人が志す職業として考える時、保育士の待遇はあまりにも酷い。

今、保育士が足りないと言われているけれど。40代以上の女達の中には保育士の資格を持っている人が掃いて捨てるほどいる。

ママ友と話をしていると「実は結婚するまで保育士でした」とか「一般企業で働いていたけど保育士の資格だけは持ってる」って人は少なくない。

彼女達の中には子育てが落ち着いて、働き始めている人も多いのだけど、保育士に復帰する事はまずない。彼女達は「保育士に復帰するならスーパーでレジ打ちするか、工場のラインで働く方がいい」と言う。

保育士の仕事は責任が重く、仕事がきつく、拘束時間が長い。しかし給料が安い。安過ぎると言ってもいい。

安倍総理は「保育士に叙勲する事を考える」と言うけれど、勲章で飯は食えない。勲章欲しさに保育士に復帰するオバチャンなんていないと思う。じゃあ、どうしたらいいか…と考えてみたところ、潜在保育士と言われる人達を現場に引っ張り出すための良い方法を思いついてしまった。

保育士として規定時間(たとえば8時間勤務を3年間とか)働いたら、本人・配偶者・親族の誰かが介護施設に入りたいと希望する時、無条件で順番の1番に入れてもらえる特権を与える。

そうすれば親の介護に不安を抱えている潜在保育士のオバチャン達は喜んで復帰すると思う。そして「もう1人介護施設に…」と思うなら、さらに規定時間を働かねばならない…となれば、続けて働く人も出てくるだろう。

……そんなの到底出来ないのは分かっているけど。

介護職員にしても、保育士にしても、「足りないから増やしたい」と人の情熱とか社会貢献に訴えているうちは駄目だと思う。

職業として成り立たないうちは上手くいくはずがない。

「私は小さい子どもが好きだし、人の役に立ちたいから保育士になりたい」と言う子ども達の気持は素晴らしいと思うものの、ボランティアではないのだ。

もし、我が子が現状で保育士になりたいと言ったら、経済的なリスクを説明した上で「それでもいいなら頑張りなさい」と言うと思う。とても手放しでは応援出来ない。やっぱりお金って大事。

「大人になったら保育士になります」と書いた子ども達が働く年齢になる頃までに、保育士の待遇が改善されていたらいいのな……と思う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日記
スポンサーリンク
白い木蓮の花の下で
タイトルとURLをコピーしました