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書評

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大統領のクリスマスツリー 鷺沢萠 講談社文庫

とても良く出来た恋愛小説だと思った。一言で言えば「上手い」っ手感じ。 まるで映画を観ているようだった。ビジュアル的にも美...

徘徊タクシー 坂口恭平 新潮社

社会からややはみ出し気味の主人公が「徘徊タクシー」と言う、徘徊癖のある認知症の老人のためのタクシーを始める……と言う物語...

徳川慶喜の子ども部屋 榊原喜佐子 草思社

徳川慶喜の孫にあたる榊原喜佐子が書いた随想録。 榊原喜佐子が子供の頃に書いていた日記を元に描かれていて、題名の通り子供時...

和菓子のアン 坂木司 光文社

百貨店の地下食料品売り場に出店している老舗和菓子店で働く人達をとりまく小さなミステリーを描いた物語。主人公は高校を卒業し...

ある華族の昭和史 上流社会の明暗を見た女の記録 酒井美意子 講談社文庫

前田公爵家にの長女ととして生まれた著者が戦前、戦後の動乱期の生活を書いた自伝的作品。 煌びやかな内容なので、大河ドラマ好...

負け犬の遠吠え 酒井順子 講談社

「子無し独身の30代女性」を「負け犬」と定義し「負け犬」の生態を観察し「負け犬」の生き方や、今後の生活を考えるエッセイ。...

あんちゃん、おやすみ 佐伯一麦 新潮文庫

47編の小品からなる連作短編集。 少年時代の思い出を書いた短編小説とも、エッセイともつかないような短い話を連ねて1冊の作...

ア・ルース・ボーイ 佐伯一麦 新潮文庫

有数の進学校を中退した少年と、シングル・マザーになって女子校を退学させられた少女がママゴトのような同棲をはじめるところか...

一輪 佐伯一麦 新潮文庫

少し前に読んだ『ア・ルース・ボーイ』が好印象だったので佐伯一麦の作品を、もう少し読んでみよう…とて手に取った作品なのだが...

老熟家族 佐江衆一 新潮文庫

随分と前に読んで「なんか面白く無かったなぁ」と、手放してしまった本なのに、読んだことを忘れてまた買ってしまった。 数ペー...

黄落 佐江衆一 新潮文庫

『黄落』は還暦を迎えようという初老の夫婦が91歳になる父親と87歳になる母親の介護の日々を描いた物語。 人間が避けて通る...

江戸職人綺譚 佐江衆一 新潮文庫

『江戸職人綺譚』は江戸という時代を生きた職人達の人間模様を描いた短編集。 凧師、錠前師、人形師、化粧師、刺青師といった職...

いけちゃんとぼく 西原理恵子 角川書店

敬愛する友人にすすめられて読んでみた。 作りは絵本なのだけど中身は漫画形式。図書館では絵本コーナーにある作品なので絵本と...

ひさの星 斎藤隆介 岩波書店

今日は午後から雨だった。けっこうな降りっぷりだった。そして、ふと、この作品のことを思い出して書いてみようかと思ったのだ。...

千年鬼 西條奈加 徳間書店

連作短編形式の時代ファンタジー。人 間に過去を見せる事が出来るという力を持つ小鬼が人の心に生まれる「鬼の芽」を摘みながら...

無花果の実のなる頃に 西條奈加 東京創元社

東京の下町を舞台にしたハートフルミステリー。 主人公は料理が得意で見目麗しい男子中学生。相棒役は主人公の祖母で元芸者でチ...

だめだこりゃ いかりや長介 新潮文庫

ドリフターズのリーダー長さんこと、いかりや長介の自伝エッセイ。 プロの物書きさんが書いた文章ではないので、決して上手い文...

夜のピクニック 恩田陸 新潮社

真面目な青春小説だった。とある高校に全校生徒が24時間かけて80キロを歩く「歩行祭」と言う伝統行事があり、その歩行祭が物...

黄昏の百合の骨 恩田陸 講談社

少女漫画風味爆走……というノリの小説だった。 かなり馬鹿馬鹿しいが、漫画だと思えば、そこそこ楽しめるのではないかと思う。...

ネバーランド 恩田陸 集英社

なかなか楽しませてくれる小説だった。なにしろ舞台が私立男子校の寮ときたもんだ。 『摩利と新吾』だの『トーマの心臓』だのと...

往生日和 倉本四郎 講談社

題名に惹かれて手にした1冊である。 なんとなく、お気楽隠居じいさんの、悠々とした生活について書かれた本をイメージしていた...
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