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映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』感想。

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お正月休みに家族で『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を観に行ってきた。

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』はハリーポッターシリーズの続編(時代的にはハリーポッターよりも遡る)として作られた『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第2作。

CMを観て娘が観たがっていたので選んだ作品なのだけど、実のところ1作目は観ておらず、年末に金曜ロードショーで放送されていた1作目を予習して挑んだ。

ちにみに私はハリーポッターシリーズの大ファンと言う訳ではなく、ざっと一通り知っている程度のニワカ勢。実のところ金曜ロードショーで観た1作目は「まあまあ面白いけど、まあまあくらい」としか思えず、楽しめるかどうか自信がない状態で挑んだ。

ちなみに。今回の感想はネタバレに配慮しないのでネタバレNGの方はご遠慮ください。

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

ファンタスティック・ビースト
と黒い魔法使いの誕生
Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald
監督 デヴィッド・イェーツ
脚本 J・K・ローリング
原作 J・K・ローリング
『幻の動物とその生息地』
製作 J・K・ローリング
デヴィッド・ハイマン
スティーヴ・クローヴス
ライオネル・ウィグラム
製作総指揮 ニール・ブレア
ダニー・コーエン
ティム・ルイス
リック・セナ
出演者 エディ・レッドメイン
キャサリン・ウォーターストン
ダン・フォグラー
アリソン・スドル
エズラ・ミラー
ゾーイ・クラヴィッツ
カラム・ターナー(英語版)
クローディア・キム
ウィリアム・ナディラム
ケヴィン・ガスリー(英語版)
ジュード・ロウ
ジョニー・デップ
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』はファンタスティック・ビーストシリーズの2作目と言うこともあって、一応1作目を観ている前提で話が進んでいくけれど、1作目を観ていなくても充分楽しめるかと思う。

テレビで金曜ロードショー流し見しつつ、パソコンで作業をしていた私が言うのだから間違いない。

私は1作目の内容が頭に入っていない状態で鑑賞した。

ざっくりとした内容(あらすじ)

物語は前作で捉えられたジョニー・デップ扮する悪役ゲラート・グリンデルバルドが脱獄する場面から始まる。

ハリーポッターシリーズは登場人物が多いので、名前を言われても分からない方はザックリと「悪役」と理解して戴きたい。

主人公はハリーポッターでも登場人物したダンブルドア先生の教え子のニュート。

ニュートは魔法獣を愛する学者肌のムツゴロウさん的青年。恩師、ダンブルドア先生にハメられるような形で悪役を追跡することになる。

さて。この悪役。一応、ちゃんとした目的があって「人間に遠慮して魔法使いが息苦しい暮らしをするのは嫌だ。魔法使いが魔法を使える世の中にするぜ! 人間の上に魔法使いが立つべ世界にしてやるぜ」と思っている。

魔法界では「魔法使いと人間は共存すべき。魔法使いはこっそり生きていこうぜ」と言う考え方なので、悪役は追われている…と理解して戴くと良いとと思う。

悪役ゲラート・グリンデルバルドの言い分も分からないではないけれど「魔法使い原理主義」って感じで、過激なオジサンなので、放置するのはヤバイ感じではある。

主人公が悪者を追いかけるのと同時に、メインの謎解きが進んでいく。

物語のメインは魔法使いの純血の血を引く若者クリーデンスの出生の秘密。

悪役ゲラート・グリンデルバルドは自分の目的を達成する手段としてグリーデンスを手に入れようと躍起になって動くのだけど、グリーデンスにはそれだけの価値(秘密)があった…って展開。

ダンブルドア先生とゲラート・グリンデルバルド

ダンブルドア先生は物語の冒頭で主人公ニュートを嵌めるような形で、ゲラート・グリンデルバルドを追わせる。

ニュートは「ダンブルドア先生が自分で戦えばいいんじゃね? ってか、なんで俺?」みたいに思いつつ、ゲラート・グリンデルバルドを追うのだけれど、ダンブルドア先生にはゲラート・グリンデルバルドと戦えない理由があった。

ダンブルドア先生はゲラート・グリンデルバルドとはかつて親しい間柄にあり、お互いに何があっても戦わないと言う「破れぬ誓い」を立てていた。

「ははぁん。なるほど。三国志で言うところの桃園の誓い的なヤツね」と思ってみていたのだけど、どうも様子が違っていた。

ハリーポッターでも登場した「心の奥底から最も強く願っている願いがかなった自分の姿」を写すと言われる「みぞの鏡」をダンブルドア先生がのぞく場面があるのだけれど、そこに写っていたまはダンブルドア先生とゲラート・グリンデルバルドの仲睦まじい姿だったのだ。

作中でのダンブルドア先生の年齢は分からないけれど、容姿から察するに「若者からオジサンに移行する男盛り」の時期。

一般的に考えると、その年まで生きてきたら、喜びも哀しみも色々経験してきただろうに「みぞの鏡」に写ったのが、ソレだったって事は、ダンブルドア先生とゲラート・グリンデルバルドが恋人関係だったって事に他ならない。

J・K・ローリング、恐ろしい子!

なんとも複雑なネタをぶっ混んできて驚かされた。

ちなみに、作者も監督もダンブルドアがゲイである事や、ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドの関係は認めている。

ただし「彼らの恋愛ドラマがメインになることはない」と明言しているので「物語の一要素」として、捉える方が良さそうな感じ。

結局クリーデンスの正体って何なの?

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生はグリーデンス青年の出生の秘密を追う旅と言っても過言ではない。

物語の途中までは、ある登場人物の弟と考えられていたのだけれど、結局それはミスリードだった。

グリーデンス青年の正体については悪役ゲラート・グリンデルバルドがラストで明かしているけれど、今のところそれが本当かどうかは不明。

何しろゲラート・グリンデルバルドは「口が上手くて人を騙すのが大得意」と言う設定なので、ゲラート・グリンデルバルドの言葉が真実かどうかは断定出来ない。

個人的には「あの一族の血を引く子」って設定は萌えるのだけど、どうなんだろうなぁ…って感じ。

11歳の娘には難しかったみたい

せっかく映画館で観た『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ではあるけれど、観たいと言っていた11歳の娘には難しかった模様。

「魔法獣可愛かったし、面白かったけど、分からないところが多かった」とのこと。

ファンタスティック・ビーストのシリーズは大人のマニア向けの作品だと思う。「子どもには無理です」とまでは言わないけれど、メインの登場人物が大人ばかりと言うところが、どうにも厳しい。

さらに言うなら謎解き要素も小学生には難しい。

  • ダンブルドア先生とゲラート・グリンデルバルドの関係
  • グリード青年の出自
  • 人間と魔法使いの間に流れる暗い川
  • ゲラート・グリンデルバルドの過激な考え方
  • 魔法省のお役所的な立ち回り

大人が観れば「ああ。はいはい、そう言うことですね」的なお約束も娘には難しかったようだった。

ただ「背伸びをして映画や本と向き合う経験」って言うのも、それはそれで良いことだとは思う。

とりあえずダンブルドアの今後が気になる

家族で観に行った『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。蓋を開けてみると、私が1番楽しんでいた。

ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドの今後の展開が気になり過ぎる!

そして個人的にはゲラート・グリンデルバルドを演じたジョニー・デップの男前さ加減はたまらぬものがあった。

ジョニー・デップと言うと『パイレーツ・オブ・カリビアン』の人ってイメージが強いかも知れないけれど、私は『シザーハンズ』とか『ギルバート・グレイプ』を演じていた頃から役者としてのジョニー・デップが大好きだった。

ただジョニー・デップが好きと言っても、それはあくまで役者としてのジョニー・デップが好きなのであって、男性として見ると「線が細くてペライ兄ちゃん」でしかなく、今までは男性的にはイマイチ好きではなかった。

しかし今回のゲラート・グリンデルバルドを演じたジョニー・デップは控え目に言って嗜好のド真ん中…ストライクだった。ありがとうございました。

ジョニー・デップ、年取って男前度に磨きがかかっている!

娘がファンタスティック・ビーストシリーズの3作目を観たがるかどうかは謎だけど、少なくとも私は続きを追っていこうと決意した。

ジョニー・デップを愛でつつ、ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドの関係の行方を見届けたい。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
監督: デヴィッド・イェーツ
映画シリーズ: ファンタスティック・ビーストシリーズ
映画脚本: J・K・ローリング
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
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