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映画『華氏451(2018)』感想。

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『華氏451(2018)』はレイ・ブラッドベリが書いた『華氏451度』をフランソワ・トリュフォーが映画化した作品のリメイク版。

近未来物で書物が禁じられている設定なので、本好きとしては1度目を通しておきたいと思っていたところ、コロナ自粛がはじまってから、なんだかんだと夫婦で映画を観まくっている中、夫が唐突に借りてきてくれて、ようやく観ることが出来た。

ちなみに題名になっている『華氏451度』とは摂氏233度で、本が燃え上がる温度とのこと。

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華氏451(2018)

華氏451
Fahrenheit 451
監督 ラミン・バーラニ
脚本 ラミン・バーラニ
アミール・ナデリ
原作 レイ・ブラッドベリ
製作 デヴィッド・コートスワース
製作総指揮 ラミン・バーラニ
サラ・グリーン
マイケル・B・ジョーダン
アラン・ガスマー
ピーター・ジェイセン
出演者 マイケル・B・ジョーダン
マイケル・シャノン
ソフィア・ブテラ

あらすじ

物語の舞台は徹底した思想管理体制のもと、書物を読むことが禁じられた社会。

禁止されている書物の捜索と焼却を任務とする「ファイアマン」のモンターグは、偶然出会った可憐な女性クラリスの影響で、本の存在を意識するようになった。

無気力な妻リンダの空虚な生活と違い、クラリスは本に熱意を持っていた。

モンターグはチャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』から読み始め、活字の持つ魔力の虜となっていく。

しかし彼を待っていたのは、リンダの冷酷な裏切りと、管理体制からの粛清だった。

モンターグはファイアマンを辞職することを申し出たが、そのまま出動。目的地は彼自身の家だった。

モンターグが家そのものまで焼こうとすると、制止して逮捕しようとした隊長にモンターグは火焔放射器を向けて殺害してしまう。

殺人犯として追われ、淋しい空地にたどりつく。そこはクラリスが話していた「本の人々」が住む国だった。

アメリカテイストな近未来映画

主人公モンターグはファイアマン。一般的にファイアマンは消防士のことだけど、作品の中では消防士どころか火付けマン。本を焼くことを仕事としていた。

アメリカ人の消防士好きが発揮された作品だと思う。なんだか、描写がカッコイイ。

私はトリュフォー版を観ないでリメイク版を観ているので、トリュフォー版と較べることが出来ないのだけど「THEアメリカ映画」って感じの映像だった。

インターネットとか知らん!

『華氏451』が小説として発表されたのは、かれこれ60年前のこと。当時はインターネットなんてものが無かったので今以上に書物の持つ力が大きかったのだと思う。

今回視聴したリメイク版の『華氏451(2018)』では、現代設定として置き換えられていて、本の内容がクラウドにアップされそうになる場面などが盛り込まれているのだけど、それってちょっと無理過ぎないだろうか?

リメイクするのが駄目だとは言わないけれど、時代設定は昔のままにしておいた方が良かった気がする。

映画なんてしょせんは作り物……とは言うものの、あまりにもリアリティがなさ過ぎて物語に入っていくことが出来なかった。

黒人を推していくアメリカンスタイル

近年のアメリカ映画は人種差別問題に対してナイーブになり過ぎている気がする。

主人公モンターグは原作の設定を変更して黒人になっているけれど、なんだかちょっぴり違和感を覚えてしまった。

最近のアメリカ映画って、例えば「誠実な主人公と有能だけど悪の心を持った主人公の友達(上司)」みたいな組み合わせが登場する場合、主人公はたいてい黒人だし、悪役はたいてい白人になっている。

黒人が活躍する作品が嫌い…って訳じゃないけど、なんでもかんでも変更すれば良いってものではない気がする。例えば最近だと『リトル・マーメイド』の実写映画にプリンセスに黒人の俳優が起用されている。忠実に実写化するなら赤毛の白人女性だと思うんだけど。

最近のアメリカ映画は配慮が過ぎて原作無視が酷過ぎる。

B級映画としてならアリ

トリュフォー版を観ていないので較べることが出来ないのだけど、ありがちなアメリカ映画の粋を出ていないと思った。

『華氏451(2018)』は名作映画のリメイク版を観るぞ」と思って挑むとガッカリするけれど、B級映画としてならアリだと思う。

アメリカ映画らしくテンポが良いし、映像の作りも派手で面白い。

気だるい休日の午後にポテトチップスをつまみながら観る映画としては充分アリだと思うけど、過渡の期待はしない方が良い。

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