昨日、大阪で強い地震があった。
関西は阪神大震災を経験している…とは言うものの、私を含めて大阪の人達は地震に対する備えが薄い。実際、阪神大震災を神戸で経験した友人は「大阪市内に出てきたらみんな普通に生活していてビックリした」と話している。
地震は夫も娘も家を出たあとのことだった。地震の瞬間感じたのは「ヤバイ。この状況で死ぬとしたら私だ」ってことだ。娘は耐震補強済の学校にいる。夫もすでに出勤していたので大丈夫。しかし我が家は築49年の中古物件。今の耐震基準で建てられた家ではないので、何かあったらペシャンコになる可能性大。
「火を消して逃げ道の確保をして…」なんて事をしているうちに、家がペシャンコになることもなく地震はおさまってくれた。「地震の時に外に出るのは間違い」と言われるけれど、ケースバイケース。うちの場合、外に出る方が安全だと思われる。怪我ならどうにか出来るけれど、家の下敷きになるのは絶対に嫌だ。
揺れている間、最寄りの公園に設置されている防災無線からは「大地震です。大地震です」のアナウンスが流れていた。今回の地震では地震速報は届いておらず、揺れがはじまってから「地震です」と言われてもどうにも逃げようがない。地震の余地って難しいのだな…って事を思い知らさせた。
結構な揺れではあったのだけど、何か物が倒れる訳でもなかったので「ビックリしたけど、大したこと無かったのかな?」とテレビをつけて確認していたら、学校から「休校になるので子どもを迎えにきてください」の連絡が届いた。
もちろん、速攻娘を引き取りに行ったのだけど、ふと気になる事が。「仕事中のお母さん達、そもそも携帯とかスマホ見てないかも」ってこと。学校に娘を迎えに行ったところ、娘の仲良しのお母さんは「たまたま今日はパートが休みだったから…」と、子どもを引き取りに来ていてホッっとした。
それにしても。今回は良かったけれど、次はもうない…とは言い切れない。
娘と仲良しの姉妹のお母さんに「もし良かっら緊急時に迎えに行かせてもらおうか?」と声をかけさせてもらった。最近は小学校で何かあった場合、名前を登録している人しか子どもを引き取る事が出来ない。「家が近いから」とか「家族ぐるみの付き合いで~」と言っても、連れて帰る事が出来ないのだけど、リストに名前を登録してもらえば、何かあった場合、私が娘の友達を引き取る事が可能になる。
姉妹のお母さんは「是非、お願いしたい」と言ってくれたので、今回のような事があった場合に娘を引取る時に、友達姉妹も一緒に連れて帰る事を約束した。
それにしても。緊急時の子どもの引き渡しの難しさを今回改めて実感した。
学校から「休校になるので子どもを引き取りに来て欲しい」と言われても、急に行けない保護者は少なくないのだ。実際、昨日も「学校から連絡があるので帰ります」と申し出たにも関わらず、会社から休みの許可が出なかった…と言う話を聞かされた。
保護者と連絡のつかなかった子ども達は学校で過ごすことになったらしいのだけど、次々と友達が親と一緒に帰っていく中で学校で過ごした子達は不安だっただろうと思う。
自分の子どもではないけれど、大人としてそういう状況を作るのってどうなんだろうな…と思ったりした。「そんな会社、許せん!」と憤ってみたところで、これが日本の現実なのだ。
緊急時の子どもの引き渡しについては、便宜上祖父母の名前を書いている人が多い。実際、私も夫や弟、実家の母の名前を書いているけど、イザと言う時に仕事に出ている男達は何の役にも立たないし、実家の母は助けてもらうどころか、こちらが気を使わねばならない人だ。
私は今のところ日中、家にいるので何かあっても子どもを迎えに行くことが出来るけれど、それが出来ないご家庭は不安だと思う。具体的に何か良い方法があればと思うのだけど、残念ながら私には良い方法なんて全く思いつかない。何かあった時に娘の友達姉妹を引き受けるだけで精一杯って感じだ。
取りあえず、これ以上揺れないことを祈るしかない。念の為にお風呂に水を貯めて、備蓄用の飲料水を買い足しておいた。枕元にはいつも懐中電灯を置いているけど、落ち着くまでは持ち出し袋も装備しておく。
色々と心配や不安もあるけど、とにかく身を守る事を最優先で動かなくては。気を引き締めて過ごしたいと思う。