10月から消費税が8%から10%になる。
「増税前の駆け込み需要」って事で、ずっと気になっていた和室をリフォームすることにした。
我が家は築50年。お洒落なリノベーションハウスではなく、昭和感漂うボロ家だ。
私達家族は3代目の持ち主で、初代の持ち主も2代目の持ち主も思うがままに手を入れて魔改造されている上に、私達家族もなんだかんだと手を入れているので、どうにかこうにか暮らしている。
今回手を付けたのは2階の和室。
箪笥が置いてあるだけの空き部屋で「もし子どもが2人生まれたら、子ども達に1人ずつ部屋を作れるね」と計画していたものの、生憎2人目は授からなかったので、ずっと空いたままになっていた。
和室は入居した時に畳の表替えをしただけで、壁も天井も古びたままにしていたのだけど、畳が毛羽立って藁屑のような物が足に付くし、繊維壁がポロポロ落ちるし、一部穴が空いているしでみすぼらしい状態だった。
「そのうち、どうにかしないとね」と言いつつ、数年が過ぎようやく重い腰を上げてリフォームの乗り出した。
和室を洋室にセルフリフォーム
今回のセルフリフォームの目的は3つ。
- 壁に白いペンキを塗る
- ボロボロになった天井に壁紙シートを貼る
- 畳の上にフローリング風のクッションフロアを敷く
畳って表替えだけでも1枚3000円前後。畳床から変えると、もっと費用がかかってしまう。そして、せっかく変えても10年もすれば毛羽立ってくる。
セルフリフォームで畳の上にクッションフロアを敷く方法は正直推奨しない。湿気が籠もって畳にカビが生える可能性がある。
我が家の場合…
- 古い一軒家でやたら通気性が良い
- 和室は2階にあって結露等はしたことがない
- 普段は使っておらず、冷暖房器具も使わない空き部屋
……と言う条件が揃っているので「大丈夫なんじゃないかな?」と判断したけど、湿気がまともに上がってくる1階だったり、密閉性の高い住宅の場合、畳の上に直接クッションフロアを敷くのは、くれぐれも自己責任で。
リフォーム前の状況
天井はベニヤ板が黒ずんで陰気な雰囲気。しかもベニヤ板が波打っている状態。
畳は日焼けして茶色い。しかも生活動線の部分は擦れていて、表面が毛羽立ち、足の裏に藁屑のような物が付く。
壁はところどころ変色していて、繊維壁がポロポロ落ちてくる。しかも、掃除機等をぶつけて一部穴が空いていたりなんかも。
和室の壁を塗る
まずは和室の壁に空いた穴を補修材で埋めていく作業から。
開いた穴に下塗りシーラーを施してから、補修材を塗り塗り。壁には大小、数箇所穴が空いていたので、穴と言う穴を塞いでいく。
数年前は台所や玄関の壁を塗りまくった経験があるのだけれど、素人が壁を塗る際は養生が全てと言っても過言ではない。
どれほど厳密にマスキングして、養生テープを塗ったとしてもはみ出す事は必至。
なので養生作業は絶対に手抜きしちゃ駄目なところ。
穴を塞いだら、養生して下塗りシーラーを全面に塗っていく。
下塗りシーラーはベットリと粘土があって、塗り込んでいくのが予想以上に大変だった。
1日目の作業は養生と下塗りシーラーまでで終了。ペンキを塗るのは2日目に。
そして2日目。ザックリと下塗りシーラーを塗った上からペンキを塗っていく。
下塗りシーラーの塗り難さには絶望したけど、ペンキは意外と楽ちんだった。
ただ洋室の壁よりも塗り難いので「楽ちんぷー」とはいかない。半日かけて1人で和室の壁を塗った。
天井に壁紙シートを貼る
3日目の作業は天井の壁と床。この日は夫と娘も参戦。
天井は「壁も天井も貼れる生のり付きシート」を利用。ホームセンター等で販売している。
ちなみに我が家の和室は京間6帖で90センチ×15メートル巻を1本購入。
一般的に天井や壁って、継ぎ目を作らずにベローンと大きく貼っていると思うのだけど、それはプロだから出来る仕事。
私も夫もド素人なので90センチ程度のシートを細かく貼っていくことにした。
ちなみに貼った壁紙(天井紙)は24枚。
天井を貼る作業は暑いし、首も肩も疲れるしで過酷だった。1人でも貼れけれど、1人だったら心が折れていたと思う。夫と分業して、ひたすら貼った。
壁紙を貼っているところと、貼っていないところではこんなに違う。
白い壁紙を貼っただけで部屋が一気に明るくなって良い感じ。
ただし、ベースになる天井の板が波打っているので、壁紙をしっかり貼っても微妙にシワが出てくるのが残念。
本気出すならベニヤ板張り替えてから貼ると良いけど、我が家の和室は誰も使っていないので、パッと見が明るくなったらそれで十分。
畳の上にクッションフロアを貼る
畳の上にクッションフロアを貼る作業は、壁や天井の過酷さを思えば楽しかった!
畳の上にクッションフロア用の両面テープを貼って、柄がズレないように敷いていくだけ。
端っこはカッターでカット!
プロのように綺麗にはいかないけれど、この作業は案外やれる感があった。
リフォーム完成
そしてリフォーム完成!
陰気だった和室が一気に明るくなった。クッションフロアのおかげで足の裏も快適だし、和室の壁も下塗りシーラーとペンキのおかげてカチッとした仕上がりに。
写真で見ると綺麗に見えますが実物を間近で見ると、かなり荒っぽい仕上がり。
しょせんは素人仕事…プロから見たら「ぷっくすっ」な感じだと思うし、家族以外の人間には見せられない感じ。
ただ、今回のリフォームで使った材料費はトータルで3万5000円ほどなんです。
和室のリフォームを業者に頼むと一般的には60万円から100万円が相場と言われているので、素人仕事としては十分かな…と自画自賛。
作業自体は大変だったけど、楽しかった!
自分でやるとプロの凄さが分かる
数年前、居間をリフォームした時はプロにお願いした。
普通の畳を畳床暖房にするのと同時に、壁を塗ってもらったのだが、ハッキリ言って素人とプロでは仕上がりの美しさは雲泥の差。
プロの仕事ホント凄い!
そして自分で作業してみた思ったのは「職人さんのオヤツの時間は重要」ってこと。
オヤツと休憩をしっかり挟むかどうかで作業効率が変わってくる。
我が家も朝しっかり食べて、午前と午後にオヤツ休憩を入れる職人さんと同じサイクルで動いたのだけど、休憩がなければ頑張れなかった。
DIYをする時はオヤツと食事は手抜き厳禁。
……と、こんな感じで、ずっと気になっていた陰気な和室が明るく生まれ変わって大満足。
我が家は築50年。今回リフォームした和室以外にも手を入れたい部分は他にもあるけれど、私はDIY大好き人間…ってほどでもないので、しばらくはリフォームなんてしたくない。
次はトイレの壁か、夫婦の寝室か……
次のDIYはまたいつか気が向いた時に。