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夫の誕生日に娘に伝えたこと。

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先日、夫が56歳の誕生日を迎えた。

家族の誕生日は盛大に祝っていくスタイル……と言いたいところだけど夫婦間だとそうでもない。娘の誕生日はキッチリ抑えているし、母達の誕生日についても抜かりなく祝うものの、私や夫の誕生日は年によって「何もしない」ってことも多い。

誕生日プレゼントと言っても大きな意味では「2人の財布から出る」ってことになるので、高価な物を贈りあうことはない。本当に欲しそうな物を誕生日プレゼントとして贈ったことはある。例えば私から夫に自転車とか、夫から私にApple Watchとか。

食事についても誕生日が平日の場合、家族の予定(特に娘)で外食するのは難しいとなると、結局作るのは私なので「いつもの晩ご飯」であることがほとんどで、夫婦間の誕生日はお祝いの言葉を口にするだけ……ってパターンが多かった。

今年の夫の誕生日は平日だったものの、家族3人揃って夕食を食べることが可能な日だったし、なおかつ私も大きな行事が終わったタイミングで、しかも定時で帰ることができたので「これなら誕生日会も可能だな」と思い至り、いつもより手の掛かる食事を並べて、誕生日らしく飾り付けなどして夫を待ち構えた。

娘に「もしかしたら、あなたがお父さんの誕生日を祝うのは最後になるかも知れないから盛大に祝いなさい」と言うと、娘が「お母さんは、めでたい日に縁起でもないことを言うね」とピンときていないようだったので、私はこう説明した。

「人間、50歳を越えたらいつ死ぬか分からない。ましてや、あなたが社会人になったらお父さんの誕生日を祝えないこともあると思う。「あの時、ちゃんとしてあげれば良かった」と後悔しても取り返しはつかない。これはお父さんだけじゃなくて、おばあちゃんについても同じ。死んでからどうのこうの言っても、どうしようもないのだから、大事な人は生きているうちに大事にしなさい」

そう言われて娘も納得したようだった。そして私は付け加えた。「これって相手のためにするのではなくて、自分のためにするんだよ。自分が後悔しないためにするの」と。

ちなみに。夫は盛大に祝ってもらって満更でもなさそうだった。誕生日を祝ってもらって嫌な気持ちになる人はいないのだ。

現在、娘は19歳。家を出るまでに教えておきたいことは沢山ある。

生活の知恵、人付き合いの仕方、大人としての社会常識。大学生になって子育てはほぼ終了だと思っていたけど、よくよく考えてみれば、最後の子育ての仕込みをするタイミングなのかも知れない。気を抜かずに娘と向き合っていこうと思った、夫の誕生日だった。

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日記
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