これは完全に愚痴なのだけど、ちょっと面倒なママ友の話。
彼女は決して悪い人ではない。私より5歳ほど年下で、私の事を姉のように慕ってくれている。ちょっと気の毒な育ち方をしていて、自分の親はまったく頼りにならないってこともあって、何かにつけて私に相談事を持ち込んでくる。
相談事と言っても夫婦仲のことだったり、子どもの勉強の事だったりと主婦にありがちな話ばかり。子どもの成長と共に勉強についての相談事が多くなってきた。
先に断っておくけれど私は高学歴じゃないし頭の良い人間ではない。なので「子どもの教育について」なんてテーマで相談を受けてもどうしようもないとは思うのだけど、娘も彼女の子どもも小学生なので勉強の相談と言っても知れたものだ。
彼女の子はどちらかと言うと勉強が出来ないタイプ。本読む習慣も無いし、そもそも彼女の家には本を読む人間がいない。ただ、彼女の家は私が週1で通っている図書館から徒歩2分の場所にある。
ずっとずっと前の事だけど「うちの子。国語の文章題が苦手で読解力が足りない」と相談を受けたので「とりあえず親子で図書館に行って、簡単な絵本で良いから借りてきて読んでみたら? 読む楽しさを知らない子に文章題を解けって言っても無理だよ」と言った事がある。
私が子どもの頃と違って、最近は小学生に向けた学習系の読み物も取っ付きやすくて面白い物が多い。
私が子どもの頃は『漫画日本の歴史』か、せいぜい『○○の秘密』みたいな学習漫画程度だったけれど、最近は流行りの『ざんねんないきもの辞典』もそうだけど、じっくり探してみると学習系の読み物も簡単で楽しくて知的好奇心を刺激してくれる物が多い。
彼女には娘の年頃の子が興味を持ちそうな学習系の本や、本を読むのが苦手な子でも読みやすそうな低年齢向けのオススメ絵本などをいくつかオススメしておいた。
その時、彼女は「ありがとう。親子で図書館行ってみるわ」と言っていたのだけれど、先日別件で相談を受けた時に「あ。この人、図書館行ってないな」って事が分かってしまって脱力した。
人に相談をするのが好きな人って、相談するだけで満足しちやうのかも知れない。
それにしても彼女は何故、徒歩2分の図書館に足を運ぼうとしないのだろう?
子どもの勉強で悩んでいるなら親もその気にならなきゃ無理だと思うのだけど。塾に丸投げで成績が上がるのなら、日本で暮らしている半数以上の子が国公立大学にストレートで合格出来るはずだけど、現実はそうじゃないのだ。
彼女から「何か読ませなきゃ…って思ったから、旦那の読んでる少年ジャンプ読ませたりしてる」と言われた時の私の心中を想像して欲しい。
面白いよね。少年ジャンプ。私もヲタクだから漫画大好きだし、娘も毎月『ちゃお』を買って読んでるよ。でも漫画雑誌は子どもの国語の成績上げたいって思って読ませる物じゃないよね。
なんだか彼女からの相談を聞くのが嫌になってしまった。親身になってアドバイスしても彼女は行動しないのだもの。
「一生懸命考えてアドバイスしても何もならかったんだ」と思うと徒労感が半端ない。「もうフェードアウトしちゃってもいいかな」くらいに思っているけれど、娘が小学校に通っているうちはそうもいかないのが辛いところだ。
娘が小学校を卒業するまで1年と少し。
「相談するだけで満足しちやう人」と付き合わなければいけないのかと思うとウンザリするけど、修行だと思って諦めるしかない。出来ればママ友が他に相談相手を見つけてくれる事を強く願う。