櫛木理宇

鵜頭川村事件 櫛木理宇 文藝春秋

表紙に惹かれて図書館で表紙借り。表紙から松本清張的オドロオドロシイ雰囲気が漂っていて「これは借りなければなりまん!」と言う使命感に駆られてしまった。 ジャンル的にはミステリになると思う。物語の舞台は1979年。題名の通り、鵜頭川村と言...
窪美澄

じっと手を見る 窪美澄 幻冬舎

この作品。恋愛小説と言う触れ込みになっているけれど、恋愛小説と言い切ってしまうには微妙かも知れない。これは恋愛小説として駄目だと言う意味ではなくて、恋愛小説の枠だけには納まり切れない作品だと言う意味で。私、窪美澄の作品が好きみたいだ。『さよ...
久坂部羊

カネと共に去りぬ 久坂部羊 新潮社

名作小説のパロディ的な7つの短編からなる短編集。収録作は「医呆人」「地下室のカルテ」「予告された安楽死の記録」「アルジャーノンにギロチンを」「吾輩はイヌである」「変心」「カネと共に去りぬ」と題名を見ただけで「ああ…あの話か…」とピンとくるよ...
久坂部羊

久坂部羊 いつかあなたも 実業之日本社

在宅医療(終末期医療)がテーマの短編小説集。医師である作者が在宅医療に従事していた時の体験を元に書かれたものとのこと。登場人物達にはそれぞれモデルがいるようだけどれっきとした小説。ただ、リアリティに溢れているので読んでいて相当キツイし結構グ...
久世光彦

嘘つき鳥 久世光彦 幻戯書房

今頃になって久世光彦のエッセイを読む事になるとは思ってもみなかった。久世光彦がこの世を去って10年以上経ってから、まだ読んでいない本を見つけるだなんて。どうやら没後に編集して出された本らしい。一応新作の体だけど久世光彦がお好きな方なら「あ。...
久坂部羊

カラダはすごい! モーツァルトとレクター博士の医学講座 久坂部羊 扶桑社新書

作者の作品はこれで4冊目。今回は小説ではなく医学エッセイ。「最近、暑くて長文を読む集中力が無い」と言う方に是非オススメしたい。真面目な新書だけど小説家(医師でもあるけど)が書いただけあって、物凄く読みやすくて面白い。作者のは水木しげる、手塚...
久坂部羊

テロリストの処方 久坂部羊 集英社

『老乱』『廃用身』が続けて面白かったので他の作品も読んでみようと図書館で手に取ったのだけど、これは…イマイチ。駄作とまでは言わないけれど、何しろ先に読んだ2冊が面白過ぎた。ジャンルは医療ミステリ。近未来で医療格差が現代よりも酷くなっている…...
久坂部羊

廃用身 久坂部羊 幻冬舎

凄い小説を読んでしまった。圧倒的に面白い。今年はまだ半分しか過ぎていないけれど少なくとも私が上半期に読んだ本の中ではダントツに面白かった。ただテーマがテーマだけに誰にでも「これ、面白いから読んでみて~」とはオススメしない。生理的、倫理的に受...
栗原康

死してなお踊れ 一遍上人伝 栗原康 河出書房新社

初めて読む作家さん。私は面白かったけれど、相当砕けた…と言うかフザケた文章なので好き嫌いは分かれそう。町田康が大丈夫な人なら楽しめると思うけれど、町田康の文章が生理的に受け付けない人にはオススメ出来ない。町田康『ギケイキ』のノリと似ている気...
窪美澄

やめるときもすこやかなるときも 窪美澄 小学館

作者の作品を読むのはこれで5冊目。『晴天の迷いクジラ』からスタートして、なんだかんだ読んできたけれど、今回の作品を読んでふと「この作家さんは直木賞取るかもなぁ」なんて事をふと思った。だけど「この人の作品はもういいかな」とも思った。上手いと思...
梯久美子

狂う人「死の棘」の妻・島尾ミホ 梯久美子 新潮社

題名が表している通り『死の棘』のモデルで島尾敏雄の妻、島尾ミホについて書かれた評伝。物凄く読み応えのある大作で巷でも絶賛されている模様。だけど最初に断っておきます。私、この作品は無理でした。大作だって事もわかるし『死の棘』を読み解くための資...
久坂部羊

老乱 久坂部羊 朝日新聞出版

初挑戦の作家さん。作者は医師として働いていたとのこと。もしかした現在は専業作家かも知れないけれど、外務省の医師として活躍した後、在宅診療に力を注いでいたとのこと。題名から予想出来るかと思うけれど、認知症老人の介護をテーマにした作品だった。私...
窪美澄

すみなれたからだで 窪美澄 河出書房新社

大人向けの短編集でビックリしてしまった。この作家さんって厨二病全開の作風の人だと思っていたので「大人向けの普通の小説も書ける人なんだ!」と。『さよなら、ニルヴァーナ』で幻滅して『アカガミ』で「ちょっと悪くないかも」と思った。そして今回は「い...
窪美澄

アカガミ 窪美澄 河出書房新社

近未来の日本が舞台のSF小説。若者が恋愛や結婚をしなくなり、将来を悲観して自殺する若者が急増している…と言う設定の近未来日本が舞台。日本政府は少子化対策としてお見合いシステム「アカガミ」を作る。主人公はアカガミに志願した若い女性。近未来と言...
黒名ひろみ

温泉妖精 黒名ひろみ 集英社

なんとなく疲れ気味の時に図書館に行って「しんどい作品は読みたくないし温泉とかいいかも」と思って手に取った、第39回すばる文学賞受賞作。自分の容姿にコンプレックスを持つ介護施設で働く27歳の女性が主人公。「介護施設で働く27歳の女性」と聞くと...
熊谷達也

潮の音、空の青、海の詩 熊谷達也 NHK出版

東日本大震災をテーマにした震災文学。作者は宮城県出身。思い入れたっぷりの作品で読んでいて非常に辛かった。実は前知識が全くないまま図書館で「表紙惚れ」して借りてきた1冊。題名を見て「海が好きな主人公の青春物語かな」なんて思って気軽に借りた。実...
黒柳徹子

トットひとり 黒柳徹子 新潮社

黒柳徹子の作品を読むのは小学生以来。小学校の中学年頃に『窓際のトットちゃん』がベストセラーになって、親が読んでいたのを夢中で読んだ覚えがある。電車の学校とか「海の物とも山の物」が入ったお弁当とか、子ども心に羨ましかった覚えがある。ちなみに当...
窪美澄

さよなら、ニルヴァーナ 窪美澄 文藝春秋

作者の作品を読むのはこれで2冊目。前回読んだ『晴天の迷いクジラ』がけっこう良かったので図書館の新刊コーナーにあったのを手に取った。題名からして、悩める若者の青春物語かと予想していたのだけど、とんでもない内容で「読まなきゃ良かった」と後悔させ...
黒川博行

後妻業 黒川博行 文藝春秋

発売当初は書店で平積みされていて「爺を騙すのは功徳や」と言う帯が巻かれていたのを記憶している。初めて目にした時は「高齢者目当ての犯罪って多くなってるし、いい題材を持ってきたなぁ」とは思ったものの、基本的にミステリーには興味が無いので読もうと...
クリス・リデル

ぞうって、こまっちゃう クリス・リデル 徳間書店

最近「本は買って読む派」から「図書館で借りて読む派」に以降しつつあるのだが図書館に行く「いもなら買わないけど好きなジャンル」に足を運びがちである。そして、うっかり手にとってしまったのが、この作品なのだ。 題名からして素敵である。「こま...