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勇敢な娘たちに アリス・ウォーカー 講談社

毎度ながら、黒人であること、女性であることについて考え、また黒人女性の地位向上のための運動家でもあるアリス・ウォーカーの著作を読むと、心底驚かされる。

アリス・ウォーカーの事は『カラー・パープル』の映画を観てから興味を持つようになった。

小説家であり、フェミニスト。私にとって興味深い作家の1人だ。

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勇敢な娘たちに

「世界は私たちが行動を起こしさえすればまだ救える」行動する作家アリス・ウォーカーが生い立ち、公民権運動、性差別に対する運動やカストロとの出会いなどを語る自伝的エッセイ集。

アマゾンより引用

感想

アリス・ウォーカーが結婚する時、アメリカの一部の州では異人種間……もとい肌の色が違う人間の結婚が認められていなかったなんて話に自分の無知度を思い知らされた。

アメリカという国は自由と平等の国だと思っていたのに、つい最近までそんなことが、まかり通っていたなんて。

そしてアメリカ社会の中で差別を受けていた黒人の中でも、とりわけ女性に対する状況は厳しいものであったらしい。

アメリカだけでなく世界的にみると、もっともっと酷い話が山盛りである。

アフリカでの性器切除の実態やイスラム圏における女性の扱い……気に喰わない女性(妻とか)の鼻や耳は切り取っても良いなんて話は同じ女性として怒りを覚えずにはいられなかった。

これは「他所の国の問題」ではなくて、日本にとっても係わり合いの深い問題だと思う。

私自身は実生活で始終「女性への差別」を感じている訳ではないけれどたまにハッとすることがある。

たとえば、家族ぐるみでお付き合いしている向かいに住む婆様が、私より5歳年下の弟を呼ぶ時は「さん」づけなのに対して、私を呼ぶ時は「ちゃん」づけだったりする時は、苦い物を感じてしまうのも事実だ。

これは非常に難しい問題なので、ひと事で書くのは不可能なのだが、現実問題として、それがいくら正しい言い分であったとしても「差別」を声高に叫んでいる様子は端で見ていて気持ちの良いものではない。

いけないと思いつつ、私など、どこか見苦しさを感じてしまったりする。

だが、そこに差別があり、虐げられている人が辛いと感じているのなら、やはり行動を起こさねばならないのだとも思う。

アリス・ウォーカーの作品は「見苦しい」と「興味深い」の際々のラインにあって、だけど分類的には「興味深い」に入れたい……という感じ。

これは私自身が女性だから、そう感じるだけかも知れないけれど。

素晴らしい作品なので、作者のよんだ詩の一節を書いておこうと思う。

何も期待しないで

何も期待しないで。質素に生きるのだ。
驚きを糧に。
哀しみの必要など
知らない人になれ

これは作者が大学を卒業する黒人女性たちに贈ったメッセージだけど、私も哀しみなど知らない人として生きてゆきたいと思う。

このほかにく良いことが書かれた本なので、気になる片は是非手にとって戴きたい。

アリス・ウォーカーの「魂」を感じる熱いエッセイ集だった。

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