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カツ丼の思い出。

私の住んでいる地域にカツ丼のチェーン店が出来た。

カツ丼チェーン店が出来たと言っても生活圏内でなはいので利用する事はないと思う。しかし夫は興味津々で「機会があれば行きたいよな」とやたら前向き。そう言えば夫はカツ丼が好きだったのだ。

カツ丼と言うと小学校の同級生のことを思い出す。

カツ丼好きな同級生は小学校6年間同じクラスでけっこう仲良くやっていた。中学以降の進路は別れてしまったけれど、お互い就職するまではなんだかんだで、ちょくちょく遊んでいた。

当時、彼女は洋服店でバイトをしながら服飾系の専門学校に通っていた。専門学校時代はずっと同じお店でバイトをしていたのだけど、バイト先の近くにテイクアウトのカツ丼屋があり、お給料日にカツ丼を食べるのを楽しみにしていた。

実のところ私はカツ丼ってそんなに好きではないので、彼女のカツ丼愛が全く理解出来なかった。しかし、そんな私に彼女は根気良くカツ丼の良さを布教するのだ。

「白蓮ちゃんはトンカツ好きでしょ? トンカツ美味しいよね。玉子も好きでしょ? 玉子も美味しいよね。カツ丼は美味しいものと美味しいものが合わさって出来るんだよ? さらにお出汁まで入ってるし。美味しいものと美味しいものが合体して、もっと美味しいものになったのがカツ丼って訳」

私は彼女の話を黙って聞きながら内心ではこう思っていた。

「トンカツは美味しい。玉子も美味しい。それは分かるけど、どうしてサクサクに揚げたトンカツを出汁に入れるりの? サクサク感台無しだし! 別々に食べた方がもっと美味しいし!」

彼女に勧められて彼女が愛するテイクアウトのカツ丼を食べたこともあったけれど、結局私はカツ丼好きにはなれなかった。

私がカツ丼好きになれなかったのがキッカケ…って訳ではないけれど、そうこうしているうちにお互い連絡を取らなくなって関係はフェードアウトしてしまった。

彼女も私も自分の仕事や趣味に忙しくて新しい人間関係に夢中になっていたのだ。

私が「カツ丼も悪くないかもね」と思えるようになったのは結婚してからのこと。

今でもカツ丼が大好き…って訳ではないけれど、カツ丼好きの夫と生活するようになってからは「カツ丼もアリか…」くらいには思えるようになった。

今の私なら彼女の熱いカツ丼愛を受け止める事が出来るのになぁ。

カツ丼を食べるといつも彼女の事を思い出す。彼女の実家はずっと同じ場所にあるので、その気になれば連絡は取れるのだけど、風の噂で彼女は色々大変な状況で同級生には会いたくないみたいよ…と聞いたので、私から連絡を取る事はないと思う。

……とは言うものの人生は何が起こるか分からない。彼女の状況が変わって連絡出来るようになったら、一緒にカツ丼を食べれたらいいなぁ…と思う。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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