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患者様と患者様のご家族様。

つい先日まで実家の母は20日ばかり病院のお世話になっていたのだけれど、今回病院のあり様が昔と随分違っている事を強く感じた。

20年前。患者は「患者さん」と呼ばれていたと思うのだけど、最近は「患者様」と呼ばれる。病院内に貼られている注意喚起の掲示などでも「他の患者さんのご迷惑に…」ではなく「他の患者様」と言うような感じ。

当然ながら患者の家族も「患者さんの家族の方」ではなく「患者様のご家族様」と言うことになる。たぶん「患者様」と言う呼び方は、もう随分前から適応されているのだと思うのだけど、私はなかなかしっくり来ない。

母が入院していた病院は私立の総合病院。私の住んでいる市では市民病院がまともに機能しておらず、手術が必要になるとお世話になった病院か、もう1軒の病院にいく人が多い。難病となると難しいそうだけど、そこそこ設備が整っていて大抵の手術が出来るらしい。

今回驚いたのは「手軽に入院セット」のようなものが導入されていたって事。

1日数百円出せば、手ぶらで入院出来るというサービス。母は使わなかったけれど「これはいいな」と感心した。家族に色々してもらえる人ばかりとは限らないのだもの。思えば今までこういうセットが無かった事が不思議に思う。

そしてもう1つ驚いたのは退院前日に事務の人から電話がかかってきて「退院の費用の概算はこれくらいです」と連絡があったこと。

今まで入院費の支払いと言えば、どれくらいかかるか予想がつかないので「とりあえず多目に用意しておく」のが当たり前だと思っていた。なので「なんて親切なシステムなんだ!」と感心したのは言うまでもない。

手ぶらで入院出来るセットと入院費の概算を教えてくれた以外にも、驚かされる事は多かった。「病院もサービス業なんだな……」と思うと同時に、患者や患者の家族にとって便利なのはありがたいのだけど、中で働いている人達は大変だろうな……とも思った。

最近の病院は医療ミスや連絡ミスが無いように、手続きにしても病状の説明にしても実に手厚い。だけどその分、働いている人達の負担は大きくなっていると思う。

今回母が入院した病院は、それこそ20年スパンでお世話になっているのだけれど「手が足りていない感じ」は今までで1番強く感じた。

病院だけでなく、介護施設でも保育所でもそうだけど、大変な仕事をする人達のお給料がもっと手厚いといいのにな……と思う。仕事が大変な分、せめてお給料でも良くなければ、やってられないんじゃないかな……と。

そして病院の場合、患者や患者の家族はお金を出して医療と言うサービスを受ける側ではあるけど、病院やそこで働く人達に対しての節度も必要だと思う。

へりくだる必要は無いけれど、患者の家族の立場で観ていても「なんだかな…」と思う場面を何度か目にした。これからも母は病院にお世話になるのだし、私も患者の家族として出入りするだろうと思うので、そこのところは気をつけていきたいな……と思った。

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白い木蓮の花の下で
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