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空にむかってともだち宣言 茂木ちあき 国土社

2017年度青少年読書感想文全国コンクール、中学年の課題図書。

夏休みの読書感想文と聞いただけで、苦々しく思い出が込み上げてくる方は多いかと思うのですが、私もその中の1人。

本が好きなのと読書感想文が好きなのは全く別の話。

大人になってWEBに本の感想を書いているのは好き勝手ワーワー言うだけだから続いているだけで、形式ばった読書感想文を書くとなると大人になった今でも御免こうむりたい。

娘が学校から課題図書を借りてきた(課題図書は抽選で借りられるらしい)ので「読書感想文の宿題が前提でないなら課題図書も面白いかもな」と思い、親の私も読んでみた次第。

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空にむかってともだち宣言

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ミャンマーから転校生がやってきた。あいりはすぐにうちとけてなかよくなるが、給食のときにちょっとした事件が起きて…。それをきっかけに、クラスみんなで「アジアのご近所さん」ミャンマーのことや、日本にくらす難民についても学び始める。

アマゾンより引用

感想

この作品は母親と2人暮らしをしている小学生の少女が同じアパートに引っ越ししてきたミャンマーから来た難民の少女と友達になる物語。

課題図書らしく真面目な作品。

主人公は元気で明るく活発なタイプ。ミャンマーから来た友達は理知的で大人しいタイプ。2人は様々な体験を通して友情を育んでいく。

大人なら、あらすじを聞いただけど誰もが予想するであろう「いじめ」の展開もあったりするけれど、いじめをキッカケに「どうしてミャンマーから難民として逃げてきたのか」と言う事をクラスの子ども達が知ることとなり、子ども達の関係は良い方向へ向かっていく。

昭和時代の課題図書には無かったタイプの作品だな…と感心した。

そして時代に沿った作品だとも思った。

私が子どもの頃と違って日本も外国人が増えてきたように思う。外国人の子どもも多いし、ハーフも珍しくなくなった。

私の住んでいる町内にもベトナム人一家が暮らしている。

考え方や風習の違いから上手くいかない事もあるとは思うけれど、縁あって同じ場所で暮らすのならば外国人だろうと日本人だろうと仲良くやっていけたに越した事はない。

この作品には「国を越えて分かり合い、仲良くなっていく子ども達」と言う理想が描かれていて、気持ちのよい作品だと思う。

ただ個人的には「どうして読書感想文コンクールの課題図書ってクソ真面目な作品しかないんだろう?」と思ってしまった。

素晴らしい作品には違いないし、非常の道徳的で「子どもたちにはこうあって欲しい」と思うのだけど「本を読む喜び」って意味では首を傾げざるを得ない。

感想文を書くとなると「真面目で模範的な物しかお断り」みたいな前提が透けて見えて興醒めしてしまう。

作品としては素晴らしいと思うのだけど、課題図書としてではなく無印の児童書として出会いたかったな…と勝手な事を思ってしまった。

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白い木蓮の花の下で
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