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カウントダウン 真梨幸子 宝島社

面白かった! 真梨幸子の書く小説は娯楽性が高くて素晴らしい。「これぞ小説を読む楽しみ」と言うか。

名作かと聞かれたらそうではない気がするし、何度も読み返したいような作品でもないし、心にズシンと響くようなものもないけれど、ワクワクした気持ちでページをめくって「あ~面白かった」と思える作品と言ったらいいのだろうか。

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カウントダウン

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ザックリとこんな内容
  • 「お掃除コンシェルジュ」として活躍する人気エッセイストの主人公はは五十歳独身。歩道橋から落ちて救急車で運ばれ、その時の検査がきつかけで癌が見つかった
  • 主人公の余命は半年。
  • 主人公は“有終の美”を飾るべく、信頼している百貨店の外商と共に終活をスタートする。

感想

漫画的と言えば漫画的なのだけど、真梨幸子の文章は漫画や映像では表現出来ない面白さがあると思う。

ジャンルとしてはミステリになるらしい。確かに謎解き…と言えなくもないけれど、子の作品の場合「謎を解く」という要素はそれほど重要ではない気がする。

とにかく、どんどこ進んでいく物語に身を任せて、成り行きを楽しむタイプの作品。

今流行りの「終活」がテーマの作品なのだけど、主人公をはじめ、登場人物達が全員突拍子もないと言うか、キャラクターの濃い人揃いで意外な方向物語が転がっていく。

初めて読んだ『更年期少女』もそうだったけれど、作者は女性の嫌な部分を書くのが滅法上手い。

特に虚栄心方面。マウンティングに次ぐマウンティング。意地の張り合い、足の引っ張り合い。女同士のドロドロした関係を書くのが上手過ぎる。

作品の登場人物達のように極端な人はそうそういないと思うのだけど、誰でもちょっと心当たりがあったりするのではないかな…と思う。

良い話でもないし、痛快って感じでもないけれど読後に「あ~面白かった」と素直に思えた。

軽い…と言うか、ふざけた感じの文章なので人よっては受け付けないと思うのだけど、個人的には「まぁ、いいかな」と思ってしまった。

堅いのが読みたい時にはオススメ出来ないけれど、頭を空っぽにして読書を楽しみたい時に是非オススメしたいな…と思える作品だった。

次の作品も是非読みたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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